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キム選手のことは、ネットで見ると「加点女王」とか「審判買収」とか書かれているのを見かけることがありましたが、私自身は不正はないと思っていました。
フィギュアスケートはもともとヨーロッパのスポーツ。ヨーロッパやアメリカの選手であれば、不正加点があるかもしれないですが、韓国人のキム選手と日本人の浅田選手いずれにしても同じアジア人ですので、西洋人がみれば同じこと。キム選手だけを爆上げするようにも思えなかったのです。 けれども今回のオリンピックの結果を見て、不正はあったのだろうと思うようになりました。ちらっとプロトコルを見ると、キム選手の冒頭の3-3のジャンプには2点の加点がありましたが、浅田選手の冒頭のトリプルアクセルには僅か。金選手は冒頭の3-3のジャンプで加点も含めて12点、浅田選手は9.5点ぐらいだったように思います。浅田選手の冒頭のトリプルアクセルは軸も決まっており、高さもあり、回転の速さもすごく早くて本当にきれいでした。キム選手の冒頭の3-3に比べて見劣りするようなジャンプでは決してなかったと思います。 けれども、ひとつのジャンプで2.5点の差がついています。すべてにおいてこの調子ですから、浅田選手に全くミスがなかったとしても、ジャンプを跳べば跳ぶほどその差はますます広がっていきます。表現力などの評価点5コンポーネンツでも少しずつキム選手が上です。 不正というか点数は始めから決まっていたというか。以前は技術点と芸術点しかなかったのですが、絶対評価に変わってから評価の項目はとても増えました。あれだけたくさんの項目を短い時間に正確に評価することは困難です。下位の選手も含めれば相当の数の選手の分全員の評価をしなければならないのですから、事前準備が必要です。ちょっと考えれば当たり前のことですが、技術点も5コンポーネンツも始めから点数が決まっていたのですね。決まっていた上で、選手がそれ以上の演技をすればさらに上乗せ。ジャンプミスをしたり、精細を欠いていると下げる。そんな仕組みでしょうか。 キム選手の今回の演技はショートもフリーも完璧でした。特にフリーでは必ず一回ぐらいはジャンプの失敗がありましたが、今回はジャンプミスなし。苦手とされていたジャンプもきちんと跳んでいたみたいです。後半の体力不足もクリアー。本当に機械じかけみたいに何もかも完璧でした。課題とされてきたことをすべてクリアーし、その上本番での重圧の中でのクリーンに滑りきった精神力。本当にすばらしいとしかいいようがありません。だからあの点数なのでしょう。あの点数を超える選手はこの先50年経っても現れないのではないでしょうか。もし自分が韓国人ならばもうちょっと違う見方をしたかもれしませんが、今回の点数はなんだかなあという感じです。キム選手はキライな選手ではなかったですが、素直な気持ちで見ることができず、見るのがイヤになってしまいました。 浅田選手はここ数年特にコーチの件でいろいろあり、今年はほとんどメインコーチに見てもらうことなく、本当に本人の精神力でがんばってきたような状況のように見受けられましたが、その中での銀メダルです。よくここまでがんばって夢を見させてくれたことに感謝、感謝です。タラソワコーチのアシスタントコーチのザンナコーチはなれない日本で多くの時間を過ごしてくださったことも感謝ですね。 浅田選手は次回のソチも目指すようですので、これからは、技術的な面でもう少しきちんとしたサポート体制で臨んでもらいたいなあと思っています。そうすれば、もっと安心して競技に集中できるのではないかと思います。 最近の浅田選手は、環境に不安を抱えての競技に臨んでいるので精神論的な発言が多くなり、かえってかたくなになってしまっているように見えます。 ジャンプ、スケーティング、表現力まだまだのびしろがあるように見えますので、きちんとチームを組んで科学的にトレーニングを積むことができれば、安心して競技に臨めますし、そうすれば彼女の本来の明るい笑顔が戻ってくると思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 27, 2010 02:37:45 PM
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