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神経症の原因
精神または肉体の過労が原因となって起きる病気です。たとえば、精神的にある程度(それは人によって違いますが)疲労すると、今までしていた仕事がいやになる、考えがまとまらない、あくびがしばしば出る、このような症状がはっきりあらわれてきます。肉体的にある程度疲労すると、疲れが出る、元気が衰えるなどの変化が見られます。 心身の疲労の原因には、家庭の不和、親類や友人との仲違い、もめごと、失恋、過度の試験勉強、事業の失敗、責任過重の地位、過度の肉体労働、徹夜作業の連続、病人の看護、栄養不良、長途の旅行などがあげられます。 症状 精神上に現れる症状ーー注意力が散漫になり、精神を統一することが困難になる。記憶力も理解力もわるくなる。判断力が弱くなる。感情が過敏になり、些細なことにも腹が立ったり、悲しくなったり、気が浮きうきしたり、憂鬱になったりして、気分が転々と変わる。 身体上に現れる症状 からだが次第にやせてくる。頭痛がして頭が重く、耳鳴りがする。肩がこり、背中が痛む。まぶたが小さくけいれんを起こす。皮膚の上を蟻が這うような感じがする。のぼせ、目まいが起こる。心臓の動悸が高まったり、手足が冷たくなる。汗が盛んに出る。排尿が近くなる。顔の筋肉がピクピクと軽く動く。軽度の消化不良、胃酸過多、曖気(胃の中のガスから出る。おくびともいう)のほか、吐き気を催す。便秘。寝つきがわるい、など症状がまことに複雑です。 治療 精神的または肉体的過労からきた急性の神経症ならば、単に休養するだけで、案外早くなおります。それにはまず一切の仕事をやめ、一切面会をやめ、家人とも話をすることを禁じ、ネットをしたり、ラジオを聴いたり、テレビを見たり、新聞や雑誌を読むことなどすべてをやめて、気持ちを大きく、くよくよせず、食事と用便のほかは床に入って寝ているだけでよいのです。こうして約二週間続けると必ずなおります。 休養の途中で、今日はちょっと気分がよいからと油断して仕事をしたり、新聞や雑誌を読んだり、ネットをみたり、ラジオを聴いたりテレビを見たり、話をしたりすると、病状が悪化し慢性の神経症に移行してしまいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.05.14 08:35:32
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