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カテゴリ:催眠
私(長尾盛之助)は、16歳の時、催眠術をだだ一回見ただけで覚えたのですが、そのときの方法は、現在もほとんどの催眠家が行っている凝視法という目に刺激を与える方法と、それにパッス法とを合併したようなやり方で、相手に催眠術をかけるのは10分以上を要し、はなはだ緩慢なものでした。
「催眠術とは言葉の暗示を相手の脳に感応させる方法である」という基本的な法則のようなものがあるのだから、凝視法等による物理的刺激を与えることなく、ただ「言葉の暗示」を与えるだけでよいという信念を持って研究し、ついに私は独特の瞬間催眠法を案出しました。そして、それに自ら「長尾式瞬間催眠法」と名付けて、今日まで(65年間)実行してきました。 この方法によると、他の催眠法のように、施術の場所が静かでなければならないとか、室内の採光の具合がどうとかいう、いろいろと制約する必要はなく、場所は屋内屋外の区別なく、どんな騒がしい所でもよく、道路上でも電車や船、飛行機などの乗り物の中、その他どんな所でもよく、昼でも夜でもいつでもよろしいのです。言葉の暗示だけですから盲人にもかけることができます。 被験者は立っていても、すわっていても、椅子にかけていても、寝ていてもよいのです。術者の服装なども普通のままでよく、特に神官や僧職のような服装をする必要もありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.05.20 23:29:46
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