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カテゴリ:ビジネス/経営ノウハウ
自分が絡んでいるxshibuyaをはじめ、web、新聞、書籍、セミナー等でセカンドライフの話題にはことかかない。当初のhypeもちょっとだけ落ち着いてきた感もあるので、自分あなりに整理してみた。 個人的な意見としては、マスコミはちょっと過剰反応しすぎだと思う。 3D仮想空間が将来的にもっともっと広まるのはほぼ間違いないと見ているが、90年代後半のネット(2D仮想空間)黎明期を参考に考えると、現時点では、立場によってはまだtoo earlyだと思う。具体的には: クリエイターの方々: セカンドライフをはじめとする3D仮想空間は、クリエイティビティの付加価値が大きいので、クリエイターの方々が大きく活躍できる場。1日でも早く登録し、いろいろ試してノウハウを貯めていくことをおすすめしたい。 セカンドライフまわりのビジネスを狙う企業: コンサルティングや広告代理業、ツール提供業であれば経験を積んでノウハウを貯めることが重要。早期参入がプラス。 その他の一般企業: クリエイターや、デザインに敏感なearly adapterの方々にアピールしたい企業(PC関連、エンタメ関連、デザインやcoolさを売りにするメーカー、デザイナーホテルやマンション関連など)にとっては早期参入は得策。だが、それ以外の企業にとって、今すぐセカンドライフに参入する意味があるのかというと、それはちょっと疑問に思う。 「早期参入してノウハウを積んで・・・」という論調はよく見かけるが、ネットの歴史を振り返ると、必ずしも早期参入者が勝ってるわけではなく、逆に後発が勝った例が結構多い。早期参入者の長所は取り込み、短所を改善していけるし、ノウハウは全て自前で獲得しなくとも、上記のコンサルや代理店のような、ノウハウを持った外部業者から教えてもらえばいいのだから。
セカンドライフ自身が今後爆発するのか、別の会社のものが爆発するのかは全くわからないが、どちらにさよ、ネットの歴史でいえばNetscapeやYahoo!、Googleのような、ユーザーの利便性を数段上のレベルに持っていく企業がいずれ登場し、3D仮想空間がもっともっと一般的に広まるのは間違いないと思う。 これらのネット普及におけるNetscapeやYahoo!、Googleにあたるベンチャーが、日本から出てほしいと願いたい。
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Last updated
2007.05.15 09:44:56
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