|
全て
| アナログ人のデジタル奮闘記
| ガンダム関連
| 社会的なナニカ
| 格闘技について
| ゲームも好きなのぉ
| おすすめ漫画・アニメ
| 遺書のような日記
| エビバレ!ロケンロ~!イェ~!!
| 映画についてね
| ネコにゃんがネコにゃん♪
| グチ
| 模型
カテゴリ:アナログ人のデジタル奮闘記
むかーし昔
俺の手の中で、恋人が冷たくなっていくなか、あいつは、ふと目を開け、 小さな声で 「私の事、好き?」 と、聞いた 俺は、一度もその言葉を口にしていなかったから でも、俺はなにも言えなかった さっきよりも、もっと小さな声で、あいつは 「キスして」 そう言った でも、俺はしなかった あいつの望みを叶えてしまったら、安心して、そのまま死んでしまいそうだったから バカみたいな、漫画みたいな奇跡を期待して そんなこと、あり得ないってわかっているくせに 「してほしかったら、死ぬな」 俺は、そう言った あいつは、もう声は出なかったけど、口の動きで、こう言った 「イジワル」 それが、あいつの最後の言葉だった 俺は、死ぬほど後悔した 自分のバカさかげんに 10年以上かけて、やっと覚悟を決めた 『想いに、嘘をつくのはやめよう』 それでも あれから26年も経つけど まだ、本当の事をきちんと言えない 口に出していることに嘘はないけど 「きちんと伝える」言葉は持っていない 情けないやつです それでも、愛されたいのです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.05.08 05:02:40
コメント(0) | コメントを書く |
|