文お題 07.『もっと早く』 よいこの心得 牧野×久遠 別館再録
『もっと早く』 『I'm sure that we will de so happy.Your loving smile, loving words.I warna close to your love.Anything anything everything song for you.』 もう少し、早く生まれてきたかった。そうすればあなたと平等になれた。からかわれずに済んだ。 ―――――――・・・子ども扱いされずに済んだのに・・・。 「こんな触れるだけのキスで真っ赤になって。お前って本当に可愛いよな。一緒にいると飽きないっつーか、からかいがいがあるっつーか・・・。」 先生・・・。俺があんたの言葉にショック受けるの、知らないだろ? “可愛い”じゃない。 俺はただ。あんたに“好き”って“愛してる”って言って欲しい。一回も・・・言ってもらってない。 『久遠、好きだ』って。 俺しか言ってないだろ?“好き”って。告白したのは俺から。 初めてキスしたのは、二年の二学期。そのトキも真っ赤になった俺に、あんた何て言ったか覚えてるか? 「こんなキス“くらい”で真っ赤になって。可愛いなぁ・・・。」 “キスくらい”・・・。あんたにとっては『くらい』だったのかもしれない。でも、俺はファーストキスだったから。 俺がもう少し早く生まれてれば・・・。 子ども扱いしてる証拠に、あんたは俺にキス以上の事はしてこない。俺だってもう高二なのに。 俺を生徒会長にしてくれたのだって、秋葉じゃない。あんただ。そんな事くらい知ってる。 「ちっちゃいねー」 初対面の言葉がコレ。あんたがデカすぎなんだって・・・・・・。早く追いつきたい。平等になりたい。 “好き”って言って欲しい。 子ども扱いするあんたは嫌い。“好き”って言ってくれないあんたは嫌い。“愛してる”って言ってくれないあんたは大嫌い。 あんたの優しい笑顔は好き。あんたの声は好き。抱きしめてくれるあんたの腕は大好き。 大嫌い大嫌い大嫌い 大好き なぁ、何で俺あんたより遅く生まれたんだろ? もっと早くもっと早く生まれたかった。 『きっと私達は幸せになる愛しい笑顔 愛しい言葉あなたの そばにいたいんだすべては あなたのため』 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■