カテゴリ:私の教える大学
中間試験を過ぎた頃から、学生が目立って疲れてきます。最初は意気揚々で、リーティングもちゃんとこなしてくる学生が、なんだかんだで、休み始めるのもこの頃。
以前にも言いましたが、中間、期末時には、全校で おばあちゃん100人くらい、亡くなりますからー 一番良くある言い訳です。 そして、最初は、遠慮してた学生が、ぼちぼち、私のオフィスに出没し始め、悩みを打ち明け始めるのもこの頃です。 毎回、驚かされるのは、本当に多くの学生が抗鬱剤(Anti-depressant)を服用していること。そして、それを「ひたすら隠さなくていい」のはアメリカの良いところかもしれません。 とは言うものの、私の感じでは20人に一人くらいの割で、学生が抗鬱剤を服用しているような気がします。確かに、10代後半、そして、怒濤の20代を迎える彼らには、「私は誰?」っていうアイデンティティーの問題から、実際の人間関係、就職問題に至るまで、様々な試練が待ち受けています。 ドラッグにはまるよりはずっといい、と言えます。抗鬱剤中毒もありますが。。。 以前日記に書いたように、鬱は自殺の最大要因でもありますから、放ってはおけません。ですから、アメリカでは、鬱を放っておくのは、悪、と言った感じすらあります。 日本も最近はカウンセリングが一般化しているようですが、青年期には、誰しもが、憂鬱になったりするものです。また、そういった苦しい時期を通るのも、意味があることでは、と思ったりします。むずかしいところです。 もちろん、これは文化の差でもありますよね。いつも、元気でパワフルな人を演出するのを良し、とするアメリカ、と、会社帰りの一杯飲み屋で、愚痴って弱みを見せ合うのが、かえって同僚と仲良くなる手段の一つの日本。 でも、学生の中にも、薬に頼るのは、根本的な解決じゃないんじゃないか、と感じてる子も、もちろんいます。 そういう子は、ZENや瞑想型のヨガをやってみたりするみたいです。 私は、瞑想もしませんし、ZEN寺に行ったこともないのですが、これから学生が経験する「もがき」を思うと、複雑です。。。薬で楽になるなら、それがいいのかも、と思ったり。。。 出来るだけ自力でもがいて、もがいて、もがききって欲しいと思ったり。。。。まるで、子供を谷底に蹴落とす獅子みたいですが、愛情持って、蹴落とすからねー! という訳で、ここにも、ちょっともがいた方がいいんでないの?という人が一人。 か、かじりつきたい! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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