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林順治氏著「日本人の正体」は 題名だけ見るとどのジャンルに当てはまる本なのか 見当がつきにくいのですが 大王たちのまほろば という副題が付いていて 古代史の本だな とわかる仕掛けです ちょっとややこしいのですが 出版元の三五館からは 別の著者の手になる「日本語の正体」とか「倭の正体」とかいう題の本が出ているようで そういう流れで本の題名が決まったのでしょうね 「隅田八幡鏡」を検索していて この本に出会ったのですが 私個人としては 大王の出自がどうであれ 日本人は元々は単一民族ではない という事が明らかになってきている昨今 それをもって 日本人全体を規定するような題の付け方には 疑問を抱く者であります ただ 古代史に対する謎解きは ミステリーを読むようなスリルがあり 内容には大いに興味をそそられました 林氏曰く 2度朝鮮半島からやって来た人々が 大王の系譜を作った 蘇我氏は大王であった 大海人皇子は古人大兄である こういったことを証明するのに 隅田八幡鏡などの金石文の解釈を重視し 読み物として なかなかおもしろいものでした しかし これが正しいとして 何故 日本書紀の編纂者が 古人大兄皇子を謀反で死んだ事にしたのか ここがよくわからないのであります 私が読み飛ばしてしまったのかも知れませんが 例えば 母が蘇我氏の娘であっては歴史書編纂上都合が悪かったのか? あるいは 実際に謀反を理由に攻められ 殺されたのでなく 降伏したという屈辱の歴史があって それを消したかったのか? いろいろ 想像していたら 今夜眠れなくなりそうです 林さん なぜ 日本書紀は 大海人皇子=古人大兄皇子を隠蔽しなければならなかったのか 睡眠不足にならないように 明快な理由を教えて下さい
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