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カテゴリ:ヒトに聞いた話
犬ゾリの操作方法を覚えなさい。
と、思ったりなんかしていると山菜釜飯とラーメンができたらしく「おまちどう」と言いながらテーブルに置き、おっさんはそそくさと調理場へと戻っていった。 つぎは、まむしごはんなんだわと思うと急に「カラン」という金属音がしたので調理場のほうを見ると、さきほどの変なおっさんが下のほうに何かしているらしく「なんだろう」と私が言うとやふー子は、さすが、O型血液だけのことはある。 「ごきぶりでもいるんでょ!」と言いながらラーメンを食べ始めています。 それにしてもおかしい。 たまちゃんがはしをとめて、 「まるちゃん、あの人本当に、ここの主人なのかしら?なにか変じゃない。」 「たまちゃんも、そう思うー」と言うと 「感覚的にどうだとか、主観的にどうと言う問題ではない。」 と、やふー子が言いい、いっきに箸で麺をすくいあげ、 「がばっ」と口にくわえた。 私とたまちゃんは、やふー子の口にくわえた麺の量の多さに驚きお互い目を合わせた。 その時、外で車が入ってきたような音がした。 しばらくして、「バタン!」と車のドアを閉める音がしてから50歳ぐらいの中肉中背のえらのはった、男の人が首に水色のタオルをかけて入ってきた。 入るやいなや「どう、変わらない?」と、お店の人に向かって聞いた。 先ほどから何やらたて込んでいた店の人は、その男の人が入ってきたのも、声をかけられたのも、まったく気づかないようすで何かと格闘していた。 入ってきた男の人がカウンターに両手をかけて中を覗き込み、「何しとるん?」 とまた、声をかけると声をかけられたお店の人は、その男の顔を見るとほっとした顔になり額の汗を自らの手で拭き、 「あのー」 「あれ注文が入ったんだけど」と言うと、 その男は、私達の方をチラッと見て「まさか!」と言う顔になり 「あれが、注文が入ったの」と言いながらさっさっとカウンターの中に入り調理場で仕事をしだしたのである。 そして、下のほうを見て先ほどからお店の人が慌てていた理由がわかったのか、さっと下のほうから何か拾い「ちらっ」とこちらを見て「お待たせしてすいません、すぐできますから」と言い、料理にかかった様子です。 ここまで黙って見ていた私達は、もう我慢ができなくて、 「ねえ!調理場、ちっくら、見に行かない」 と、やふー子が言いいだしたので3人そろって行きました。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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