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2007.08.26
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カテゴリ:映画
昔の日記からの転記です。
最近ある事で頭が一杯で(わかる人限定・笑)、この1ヶ月位で結構DVD観てるのに
感想がまとめられません^^;
ので、置いてるサイトが無くなる前にこれから移動しておきます。
これを選んで・・・自分で読んでる内に久々に観たくなりました。



この映画はとにかくすばらしい!と見た後に皆に薦めて歩いた作品です。




ヒマラヤの大自然とそこに生きる人々の葛藤と生き様を見せられるこの作品はなんと監督エリック・ヴァリが実際にネパールに何年も住み、そこに住む人々と生活しながら、現地の人々を使ってこの作品を創った。俳優の経験があるのはペマを演じたラプカただ一人だけ。そんなことも気づかぬ位出演者の演技はすばらしかったです。


ストーリーはヒマラヤの小さな村に住む長老ティンレの息子が「キャラバン」の途中に事故死したことから始まる。(キャバンとは麦と塩を交換するためにヒマラヤの厳しい山をヤクを使って運ぶ商人達のこと)
その息子の死を友人でもあるカルマの仕業と疑うティンレは次期隊長にカルマをという声に反対し、自分がやると言い出すが、カルマ率いる若者グループは、話がつく前にキャラバン隊を出発させ、またそれを知ったティンレは孫のパサンと死んだ息子の嫁ペマ、僧侶の修行中の弟ノルブらと共に後を追うが、途中さまざまな困難が待ちうけていて、それらと戦いながら、やがてカルマ達のキャラバンに追いつきお互いの誤解を解いていく・・・という感じかな。

いやこの映画はほんとに一言では言い表せないほど、壮大で、人間の生きるための強さを養う作品かもしれません。

孫役のパサンも重要な役どころなんですが、小さな彼が大人達の中でよくまあ頑張った!という感じです。でも、小さいながらもまた彼の瞳の強さには将来キャラバンとしてこの険しいヒマラヤで生きていく意思が出ているような気がします。

普段見ることのできない、そのヒマラヤの絶景は映画ということを忘れてしまうくらい、今自分がそこにいる、そんな気が起きてくるくらい、見事なカメラ描写で、その風景の虜になります。私もカメラには興味があるので、ああ!こんな風景撮りたい!という場面が目白押し。それだけでもこの作品は見る価値があった位です。

監督がすべてをかけて創り上げたこの作品。
出演者みんながアドバイスをしてくれ創り上げた作品。
その中の一人僧侶役の多分ノルブを演じた青年が監督に言った言葉

「二つの道が君の目の前にあったら、難しい方の道を歩め。それが君の才能を引き出してくれる」

この言葉が監督にこの困難な映画を作る決意をさせたそうです。

1999年 フランス





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最終更新日  2007.08.27 01:32:36
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