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カテゴリ:その他
私の夜更かしは高校生のとき。
始めて付き合った彼女に振られることになる日から数日前。 わが街にヤマダ電機が進出してきて、 その開店セールに一昼夜並び、 その時間と蚊に与えた多量の血液と、 あと小額の金銭と引き換えに自分専用のテレビを手に入れた。 それから、当てもなくテレビを見ることが多くなり、 無駄なエンターテイメントの知識が増え、 偏差値が偏差値が落ちていった。 そんな無駄な時間の中に、衝撃的な番組を発見した。 詩のボクシング。 中学生のときから、尊敬していた谷川俊太郎氏と ねじめ正一氏が詩を朗読し合い、優劣を付けていた。 見終わった後はただ呆然と 「何だったんだ、今のは…」という状態だった。 以来、毎年思い出したように「『詩のボクシング』やってないかな?」 などと考えるも、持ち前の物忘れ力で、特に放映スケジュール、大会運営団体なども 調べず、何年かに1度、運が良ければ、見られるという関係が続いた。 そして今年、つい先日、その毎年のが襲ってきた。 そのときパソコンの前にいた私は検索をかけてみた。 「詩のボクシング」 クリック 少し時代遅れ(レトロ?)なレイアウト。 歴史はあるのに、今までの試合が 情報として蓄積されていない。。。 少しがっかりしながらも、読み進めていくと、 全国大会が近々催され、 観戦を募集している(有料)との情報を発見した。 ライブのように大きな音が出るわけでもなく、 たぶんつまらない試合はテレビ放映でカット。 テンポを考えれば、生よりもテレビの方が、 面白いかもしれない。 しかしねじめ氏と谷川氏のような試合を生で見られたら、 どんなにすばらしいだろう。 私にとって詩のボクシング全国大会は もはや亀田戦と同等の価値だった。 文章好き、数名を誘い、人数分のチケットを購入。 詩のボクシングを観戦することにした。 続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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