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私は阪神ファンですし、阪神に在籍したことのある田尾氏が楽天の監督を務めたとき、それなりに注目しておりました。
結成時の戦力も散々たるもので、そんな中でも爽やかさを損なうことなく、それでいて常に一生懸命な姿が垣間見られたのは、阪神ファンと言うだけではなく、野球ファンとしても喜ばしいことでした。 それだけに、ゴキ・・・いや失礼、三木谷が首を切ったときは、憤慨したものです。 のみならず、さらに追い打ちを掛けるような番組を某TV局が編成していたと知り、呆然としております。 タイトルなどはよく分かりませんが、「負け組男」の代表として田尾前監督をやり玉に挙げていたらしいのです。確かに勝負の世界で結果を残せなかったのは事実ですが、そもそもそれまでの戦力を初めから与えられておらず、あの状況で出来うる限りの采配を振るった結果なのですから、いかに97敗であったとしても、決して恥ずかしいものではなく、むしろ誇るべきだと考えます。 にもかかわらず、この番組は田尾前監督を貶め、小馬鹿にすることによって、彼の尊厳、ひいては楽天ファンすの一年間の思いすら踏みにじったのです。 こんな事が許されて良いものでしょうか。今でこそ強くなったとされる阪神にしても、目も当てられない時期がありました(たけし軍団と試合をして敗れたという逸話もあるほどです)その頃にこんな仕打ちを受けていたらと考えると、正直ぞっとしません。 最近のメディアはこういった敢闘すれども敗れ去った人達への配慮が全くなく、他人を小馬鹿にしたり、あるいは失敗をさらけ出したりする傾向があまりにも強く感じられます。結果のみを求め、勝利以外は何の価値もないとするこういった姿勢が、荒んだ世の中を作る一因となっているのではないでしょうか。もう一度、彼らにはよく考えて欲しいと思わざるを得ません。 彼らの求める結果という意味での勝利が、他の誰かを負かすことによってしか得られないものである以上、それは醜いものにしか発展しないのですから。 田尾監督には再びどこかのグラウンドに戻ってきて欲しいと、切に願うばかりです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 24, 2005 06:00:19 AM
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