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シリーズ赤の毒霧(何
なんというか。こんな問題が起こることは容易に想像できたでしょうに。 「景気回復」しているのなら、どんどん雇用すればいいはずですが。 私は、その「景気回復」という定義そのものが、大本営発表(※)だと感じています。 それは以下の現象によるものです。 1.リストラ首切りを政府が奨励した結果、「人件費」が削られて、利益が上がった(ように見えた)。 2.反面、人間が少なくなったことによって、一人当たりの仕事量が格段に跳ね上がった。 3.かといって、それに見合った事業縮小に走るわけもいかない。 4.でも新しく正社員を雇うと、やっぱり「人件費」が嵩張って利益が減るから嫌。 以上の結果、数日の会社泊まり込み・はたまた完全徹夜は当たり前の社会が出来上がったわけです。それ以外で雇うのは、使い捨てのパートや契約社員ばかり。当然彼らに任せられる範囲も限られますしねえ。 まあ、その状態でも数年は勢いでまだなんとかなるんです。ところが、その勢いエネルギーが切れてしまえば、後はバタバタと倒れていくだけ。それを「景気回復で仕事が増えた」などと口に出来る辺り、余程の間抜けなのでしょう。単に人がいなくて仕事が増えただやけやっちゅーねん。 よほど「やり甲斐」を感じられる特殊な環境にある人は別にして、大概の人は辞めたくなりますね、こんな状態。それでも辞めないのは、生活する為の最低限の金が必要だからに他なりません。いわば、自分や家族の命を人質に、好き勝手されているわけです。 また、世の中には、1のみを見て「だから景気回復は新自由主義のおかげだろう?」と宣う輩もおりますが、見せかけの数字がそれほどお好きらしいですね。帳簿の数字だけ合わせておけば良いと考える類の人間なのでしょうか。 国民の殆どを占める一般労働者階級は、やや大袈裟に言えばではありますが、過労死か、(極貧の中での)餓死か、どちらかを選択しなければならなくなってきています。 経済的理由での日本人難民は、数十年後には大勢でてしまうこかもしれません。何処の自称民主主義国を笑っていられる状況ではなくなるのです。 ※ 第二次大戦中、日本が散々負けているにもかかわらずに「大勝利」を報道してきた大本営発表にあやかり、都合の悪いことを報道しない公式発表をこう呼ぶ。 最近、ミクシィに書いたことをそのまま載せてばかりだなあ(滅 まあ、両方に書いていると思えばいいか(ぇ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 15, 2006 06:59:17 AM
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