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そろそろ更新しないと、年が変わってしまうので、
慌てて走り書き。 今回は、「あの街」=京都。 今年、僕は、桜咲き乱れる春と紅葉に染まる秋のまさにベストシーズンに 京都を訪れることができた。そして、その深く幽玄なる美に圧倒された。 多くは語るまい。今までどうして同じ国にいながら、その魅力の虜にならなかったか が不思議なほどだ。20代前半はむしろヨーロッパの歴史と西洋美に魅せられ、数多くの 街を訪れたが、今ははっきりと言える。 京都には、僕ら日本人の心の奥深くに共鳴する何かがある。僕はそれを誇りに思う。 絶品なるは、夜の高台寺。 月の光が、全てのざわめきを消し去り、その灯りを水面に映し出し、深く、深く、 まるで谷底へとつながるがごとく続く。 そして、思わず言葉を失う。無限の境界へと誘われる。 その瞬間、人間の存在と自然の力強さの対比に眩暈を感じる。 体系的に学ぶこともなく、その奥深さを充分に知ることもない僕でさえ、 古来から日本の伝統の中で育まれてきた圧倒的な美意識を感じ得るのだ。 夜の祇園をさまようように歩いていると、ひょこひょこと舞妓が影から 現れ、うつむいたまま小走りに去る、その様はどんなテーマパークにも 作ることのできない幻想的な時と空間を顕す。 僕にはこれ以上、語ることはできません。 【オススメ度】★★★★★(5段階) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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