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実は3回連続で旅シリーズだったのです。
またまた、とてつもなく間があいてしまったので、既にシリーズらしくありませんが。 というわけで、今回は「香港」。 香港に行ったのは2001年10月のことで、アジアの都市は台北に続き、これで2回目となる。海外旅行はヨーロッパばかり行っていた僕にとって、確かに香港は度肝を抜く存在だった。 都市を、空間と建造物の構成、そして人とカルチャーの二つに分けて評価するなら、香港は紛れもなく、両者ともにパワフルな町だ。限られた土地の隙間を埋め尽くすほどに、乱立されたビルは、それゆえに人の通り道さえ遮断し、自ずから迷宮都市を形成している。閉ざされた狭い道を抜け出すと、目の前にさらなる高層ビル群が出現する様は、テーマパークと言ってもはばからないほどの驚異である。 そして、たちこめる熱気の中で、人はざわめき、食べ、練り歩く。それぞれの行為全てに圧倒的な生を感じる。しかし、何もすることなく空虚な目で多くの人間がたむろする街角には、圧倒的な死さえ感じる。その対比が実に鮮烈だ。 サイバーパンクというイメージは、この香港を始めとするアジアをテーマに、様々な対比をもって生まれた。西洋と東洋。科学と宗教。光と影、生と死・・・。対比は幻想であり、それは全ての美の一要素へとつながる。 そういうわけで、今回のシリーズは、街と対比と幻想のお話なのでした。 【オススメ度】★★★★(5段階) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2002.01.30 12:43:47
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