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この週末、お台場のリゾートホテル「ホテル日航東京」で羽を伸ばしてきた。
先月の「フォーシーズンズホテル東京」に続き連月のホテルバカンス。どうも癖になってきたようだ。 前回書いた通り、「本物」というものを考えるにあたって、サービスの質にこだわるようになった。 流行のレストランやカフェの情報はもちろん気になるし、思わず雑誌もチェックしてしまう。 でも、どうしても紙面から伝わってこないのは、その空間に身を置いたときに、自分がくつろげるか どうかということ。そのための環境を自然に作り出しているサービスが、そこには存在しているか。 これはたぶん全てのサービス業、しいては、その代償として金銭を要求する全てのコンテンツに 共通して言える課題だと思う。 サービスというのは、眉をひそめる程にお粗末なものは論外だが、気になりすぎる位に過剰になっても いけないし、お金をたくさん払えば上がっていくものでもないだろう。但し、世界ではサービスは金銭と 引き換えに受けるもの、という文化も存在しており、日本でも高級レストランや宿泊施設にそれは当てはまる。 そんな慣習を享受したいと、若い頃は考えもしなかったが、実は、マクドナルドのように、格安であり ながら世界品質でサービスを統制するファーストフード店も存在する。高い、安いではなくて、あくまでも 価格に対するサービスおよび満足度という比較を、いつでも念頭に置いておくことが大切なのだと思う。 と、本題のホテル日航は、文句なしにお気に入りの空間の一つになった。昨今のカフェブームで、コーヒーも 紅茶も中国茶も大好きな僕としてもいろいろ探してはみるものの、どうもコレといった店が見つからず、 ホテルのラウンジが今でも最も好きなくつろぎの場。ホテル日航はエントランスホールの天井の高さが気持ち よく、大きな窓の向こうに海が映し出され、リゾートとして申し分のない開放感を演出している。 スタッフの対応も良く、朝から夜まで笑顔で接してくれるし、部屋もシンプルながら、落ち着いた印象を 受ける。部屋の外にはバルコニーがついており、カーテンを開けると、正面にレインボーブリッジと海が 広がり、その鮮やかな展望に思わず言葉を失う。 また、先月の「フォーシーズンズホテル東京」に続き、今回もスパを利用してみた。たまにシティホテルに 宿泊することはあっても、以前はどのように楽しんでよいのか、いまひとつ分からなかったのだが、宿泊者以外は、 基本的には使えないスパはとても魅力的だ。日航ホテル自慢のスパは、露天風呂のように海に面した 屋外ジャグジーも備えており、レインボーブリッジを見渡す夜景が醸し出す幻想美は最高。 難を言えば、すぐ横並びにあるショッピングモールの陳腐なネオンが雰囲気を壊してしまっているところか。 これはどうにも致し方がない(都市計画がいい加減なところが最大の問題か)。 チェックアウト後に利用したのは中国料理店「唐宮」。香港へ旅行した後から、高級中華の魅力にひかれ 始めたのだが、この店はこれまでの中でも最高レベルの満足度だった。海に面していないため、ホテル内の 他のレストランに比すると派手さにかけるのは否めないが、禁煙席で、と頼むと、一番良い個室をわざわざ 用意してくれ、とても落ち着いて食事ができた。点心を中心としたコースは見た目も味も素晴らしく、 デザートとして出されたマンゴープリンは、香港の一流ホテルレストランに劣らぬ美味しさ。 これはまた、ちょくちょく利用したくなるというものだ。 前述した「フォーシーズンズホテル東京」との比較で言うと、備品などの細かな贅沢さという点では、やや 落ちるのだが、それはある意味、お金を積めば作り出せるものである。むしろ、その立地の良さと、人が 演出するサービスの質という意味で、このホテルは高く評価できると思う。 【オススメ度】★★★★(5段階) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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