テーマ:「感動したっ!!」もの(59)
カテゴリ:人生・生きがい・宗教・倫理
「県庁の星」、観てきました。
映画は大好きなのですが、いつも家でVideo、DVDで観ていたので映画館に 足を運ぶのは約15年ぶりでした。 途中で寝ちゃったら感想文書けないなぁ、という心配もあったんですが、とてもおもしろい内容で、そんな心配は無用でした。また、石坂浩二や井川比佐志に決して劣らない織田裕二、柴咲コウの演技力にも感動しました。 さて、内容のほうですが、まず感じたのは、今までにない新しい視点から捉えた映画だな、ということでした。最初に描かれていたのは、公務員のいわゆるマニュアル通り、型通りの仕事っぷり。次に、織田扮する野村の研修先である弱小スーパーでの杜撰な業務体系と、これを見てがっかりした野村。そして、この業務体系を「公務員的」に正そうとしますが、うまくいきません。郷に入れば郷に従え、ということでしょうか。しかし、ここで”教育係”の柴崎コウ演じるパートの二宮あきから野村はいろいろなことを学びました。一番印象に残ったのは、このとき二宮が言った、「客商売は察するもの」、「女はデパチカを2周する」いう言葉でした。世の中にはいろんな仕事があって、なんでもかんでも同じマニュアルでは通用しないという事を野村に気づかせました。 また、厨房係を2分する場面で「採算なんて二の次」、安全な商品を提供すべきと訴える野村に対し、「コスト削減」、利益こそすべて、という店側。ここでは、満天堂が今までやってきたことは姉葉問題に通ずるところがあったんじゃないでしょうか。この後、二宮に「大切なこと」を気付かされた野村が「正しいやり方」で店を再生させます。 この映画を通して作者が私たちに言いたかった事は、「仕事」におけるそれぞれの立場を十分理解したうえで、常に向上心を持って職務に取り組みなさい、ということ(例えば、野村のふとした一言からの「シングルライフコーナーの設置という二宮の発想)と、利益を追い求めるあまり、決して法を犯してはいけないならない、ということではないかと考えます。 余談になりますが、野村がコーヒーを飲まなくなったわけと、酒井和歌子県知事の本心とが最後まで解りませんでした。原作本を読みなさいということでしょうか。あるいは、「県庁の星2」への伏線なのでしょうか。 最後に、「私って、いつも気付くの遅いんだよねぇ」と二宮あきが口癖のように言っていましたが、私には「人生なんて、そんなものなんだ」と作者が訴えているように思えました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年03月21日 20時08分03秒
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