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Aug 25, 2011
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カテゴリ:暗闘

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     「土方歳三」

 早いものでブログをお休みし、十日も経ちました。
  
 その間、何もせずに幕末、戊辰戦争、新選組の資料を漁っておりました。

『燃えよ剣』 

これは司馬遼太郎が一九六四年に文芸春秋から刊行した小説です。

 土方歳三、三十五歳の人生の中で武州での試衛館時代から、浪士隊として

京洛を恐怖におとしめた新選組の発足の時期から、池田屋事件、鳥羽伏見戦

争、勝沼の敗戦、流山での局長近藤勇の斬首。新選組瓦解、北征へと闘い続

ける歳三の足跡を小説としたものです。

 鬼の副長として隊士に恐れられ、新選組を鉄の掟に縛り恐れられた歳三が、

闘いの中で徐々に人間味を現す司馬遼太郎の筆力には圧倒されました。

 更に脇を固める実在の人物を一人一人、個性を与え生き生きと描くこの小説

を読むと、到底、土方歳三や新選組、沖田総司などは書けません。

 この小説は過去、何度も読んだ小説ですが改めて思い知らされました。

『土方歳三・・・炎の生涯』

 一九九七年に近代文芸社から刊行された小説で、作者は女性で広瀬るみ

と言います。後書きで七年を要して書いたそうです。作者は燃えよ剣の恰好よい

歳三を否定し、人間味溢れる歳三を描いたと書いておりますが、所詮、力量が

違い過ぎます。時代の変革も挿入しておりますが、何故、そうなったのか根底を

探る力が感じられません。燃えよ剣を下敷きとし反論しつつ書いた感じがします

が、ただそれだけの小説です。ただ歳三は俳句をたしなみ、彼の俳号は豊玉と

号し、下手な俳句を豊玉発句集に残しております。作者はそれを巧みに散らし

てこの小説を書いています。

『歳三・・・往きてまた』

 二00二年に文芸社から刊行された小説で、女性で秋山香乃と言います。

 四六版で五百五十枚もの大作ですが、筆力は圧倒的な迫力があります。話の

進め方は燃えよ剣と同じく、司馬遼太郎と違い架空の人物の登場は女性のみ

で男性の登場はありません。物語の背景も確りとし人物描写も読んで彷彿させ

てくれます。ただ司馬遼太郎の描いた男達よりも、男臭さが感じられません。

 この辺が女性作家の限界でしょうか。いずれにしても大作で見事の一言です。

世の中には大した資質を持った人が居るものと、改めて感じました。

 もう八月も終わりに近づいてきました、夜になると庭先からコオロギの鳴き声

が聞こえてきます。「鳴きつくし 蝉の亡骸 哀れかな」今日の一句です。

 もうすぐにブログも再開する積りです。


  



 






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Last updated  Aug 25, 2011 11:27:54 AM
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