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Mar 1, 2014
カテゴリ：つれづれの間に
   「米国は本気で中国から日本を護るであろうか」 先日、米国が日本政府に対し、冷戦時代に研究用として日本に提供した プルトニウムの返還を求めている事が報じられた。その理由は兵器への転用も 可能で、核兵器にすると40～50発が生産できる計算だという。 こうした返還を今頃に日本に要求する米国の真意は何であろうか、非常に 興味深い問題とわたしには映る。 この問題について中国メディアが、 「日本が核兵器を持てない理由」と題する記事を掲載した。 日本の核武装に最も反対するのは中朝韓ではなく米国だ。とした上で、それに 対する理由を挙げた。以下はその概要である。 『米国は核武装をした日本をコントロールできなくなる』 米国は、日本の武器製造に厳しい制限を設けており、現在に至っても攻撃性 の高い兵器の生産を認めていない。日本でライセンス生産させるF－2、F－15 は、常に米軍の現役の同種の戦闘機と比べて若干劣るように配慮されている。 米国は技術の優位性を通じて、日本に絶えずその先進武器を購入するように 強制することができる。これにより、日本が軍事技術の上で米国を超え、制御で きない状態になることを予防している。通常兵器でもこのような状態なのだから、 核武装は言わずもがなである。 確かに中国の指摘通り、過去、日本は自前の戦闘機の製造を手掛けようとし たが、米国により共同生産とされてしまった経緯がある。 現在は防衛省で心神と言う最新式戦闘機の開発を行っているが、今は米国 は何の行動も起こしてはいない。何とか日本独自で開発して欲しいものだ。 『日本が核兵器を開発すれば、その脅威にさらされるのは米国自身である』 毎年8月6日と8月9日、日本は必ず広島と長崎で“平和を祈る”大規模な式典 を行う。この式典は米国から見ると不気味な行事に見えるだろう、日本が意識 しているのかいないのか分からないが、神妙に被害者の役を演じている。これ は日本の社会がこの行事を行うことで世界、特に米国に悲しみと恨みを見せつ ける行為としか映らない。日本人が米国に対し恨みを抱くことはないとは誰もが 断定できない。太平洋戦争末期に、米国は日本を徹底的に打ちのめし、核爆弾 を広島、長崎に投下し、無辜の国民を無残にも殺戮した。更に東京を硝煙弾で 焼き尽くす暴挙を行ったのだ。 この見解は中国メディアとしては、正しい判断であろう。 もし日本が核武装をすれば、必ず米国の輪から飛び出すことであろう。 なんせ日本は世界第三の経済大国であり、技術立国であるのだ。 米国は自分達の手から離れた日本を恐れているのだ。 『日本が核兵器を持つことは、東アジアの情勢をさらに複雑化させる』 日本が核兵器を持てば、韓国も核兵器を求めるだろう。北朝鮮は輪をかけて 核兵器の実用化を進め、ロシアも軍備を強化する。中国の反応は言うまでもな いだろう。米国のアジア・リバランス政策の本来の目的は、東アジアの同盟国、 ASEAN諸国、豪州、インドを取り込み、中国を抑え込むことだ。東アジア情勢が さらに緊張することは、決して米国の国益とはならないのだ。 中国のこの考察はなかなかのものである。 最近の米国の日本に対する態度に変化が起こっている事はご存じであろう か。安倍総理の靖国参拝から、韓国や中国を利する発言が多くなった。 また尖閣諸島に対する態度も、何か一貫性が感じられない。これは全てが 米国の国益を優先する為の変化と捉えれば、理解が出来ることである。 米国は国益の為に、中国、韓国と裏で手を結び、事ある度に靖国問題を 蒸し返すように促しているのだ。更に安倍政権を右傾化と憂慮する発言をして、 暗黙の裡に、日本人が米国の押し付け憲法の改正をしないように圧力を懸け ている。だから公然と村山談話の見直しに反対を唱えるのだ。 その訳は東京裁判がいかにいい加減な裁判であったかの、真実を覆い隠す 意図が明確としてある。日本人は現在に至るまで、あの裁判で自虐史観を 植え付けられ、日本人は悪い国民であると思わされているのだ。 だから戦後、七十年も経っても中国、韓国から歴史認識を迫られ謝罪を 要求されるのだ。勿論、そうした事は米国の国益と合致している。 常に北東アジアを緊張状態に置くかが、米国の命題なのだ。 そうした問題の延長線に韓国の慰安婦問題、中国の南京虐殺問題があり、 それが虚偽と米国も承知しておりながら、日本を庇ってはくれないのだ。 もう、そろそろ日本人は目を覚まして自覚しなければ成らない。 核兵器も自前で研究し、いざとなったら手にする体勢を作り、中国の恫喝を 完全に跳ね返す努力が必要であると同時に、米国の隷属から脱し、真の独立 国と成らねばならない。 米国は決して本気で我が国を護ってはくれない、これを肝に命じ行動せねば ならない。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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