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カテゴリ:つれづれの間に
「米国の衰退と日本の自主防衛」NO.2 日本は核兵器を含め自主防衛をすべき。 米国はオバマ大統領が進める軍事費の削減策をうけ、軍事思想が変化した。 米国の認識は19世紀からヨーロッパ、アジアに覇権国の存在を認めないと、 いう方針で国策を進めてきたが、中国が例年どおりの軍事費を使うなら、数年 で中国に肩を並べられる。それが事実であると米国の研究所で判明したのだ。 それを受け、陸上支配の覇権は止め、海、空だけは絶対に支配しょうとする 軍事思想に、大きく舵を切ったのだ。 それが最近、国防省から発表された陸軍の大幅な兵員の削減策である。 それはカネだけの問題ではなく米国の国情も大きく変化し、それが拡大する 傾向にあることに為政者が気付いたのだ。 それは移民大国の米国という国の宿命でもある。 今や米国の主流はアングロ・サクソンの白人から、ヒスパニック、黒人が マジョリティとなり、白人がマイノリティに陥ることになると言う意味である。 それが米国の現実なのだ。 彼等の特徴は貯金はしないが、子供を3人は生む人種であり、白人は否応な く少数派となり、米国の国力は低下し、内向きの国とならざるを得なくなる。 こうしたことが原因で米国の軍事思想が変化し、日米同盟の存在そのものに まで影響が出始めたのだ。 いままではMD計画導入などで日本の防衛予算は圧迫されてきた、米国以外 の兵器の使用に制限を受けたり、国産の戦闘機開発など数々の制約を受けて きたが、その日米同盟自体に変化が顕れた。 少し話しを横道に逸らすが、日本では知られていないが、米国には新兵器の 評価を行う兵器評価局という部署がある。 それによるとMD計画は思ったほどの効果がないと兵器評価局が述べている。 模擬弾頭試験では海上自衛隊の護衛艦は、紛れもなく弾頭を破壊したが、 それは飽く迄も試験であって高価なペトリオットミサイル、イージス艦を装備して も、中国が日本を狙って配備する、二百発ものミサイルを撃破することは困難 である。ならば日本政府は国防方針を新たに策定せぬばならない。 その行き着く先は核兵器の保持と自主防衛の道しか選択の余地はない。 併し日本には今の危機を全くしらない、護憲派の人々、核廃絶を唱える人々 が、こうした問題に強烈に異議を申し立てるだろう。 評論家の加瀬英明先生は、米国の軍事思想を次のように語っている。 トルーマン大統領が広島、長崎への原爆投下を決定した会議に同席していた ジョン・マッケロイに遭った時「日本が原爆を一発でも持っていたら米国は広島、 長崎に原爆を投下したか?」 と訊ねると、マッケロイは言下に「否」と答えたと言う。 核兵器とはお互いに持っておれば、使用出来ない兵器なのだ。相手が一万発 持っており、こちらが一発でも保持しておれば、抑止力のある兵器であると認識 すべきである。 ただ日本は世界で初めて原爆を落とされた国である。あのような悲惨な事は 二度と経験したくないし、日本は核兵器を根絶する先頭に立たねばならないと 言う人達も多い。 東日本震災での福島原子力発電所を見ろ、とヒステリックに叫ぶだけでは 国防は成り立たないのが現実なのだ。えせヒユーマニズムに酔っている暇は ないのだ。日本の敵国は中国ばかりではない、北朝鮮、更に韓国も敵国なの だ。韓国が敵国?・・・それに疑問を感ずる人は韓国の軍事力を確りと見る べきである。最近は反日で煩いが、彼等の海軍は沿岸海軍から遠洋海軍へと 顕かに変貌している。何故、韓国にイージス艦が必要なのか、何故、大型の 強襲揚陸艦やヘリコプタ空母、最新の潜水艦が必要なのか? 北朝鮮への抑止力ではない。間違いなく日本をターゲットにした軍事力であ る。彼等が日本に侵攻するとすれば、対馬から攻め込んで来るだろう。 こうした事実を冷徹に知らねば、国防を語る資格はない。 さて話を米国に戻そう。過去から民主党が国政を執ったら日本には厳しく 迫り、共和党の場合は日本に好意的と言われてきた。まさに今まではそうで あった。安倍総理が初めてオバマ大統領に面会した時は、冷たい対応を受け た。それはオバマが民主党というだけではなく、米国の日本に対する政策が 変化したのだ。石原慎太郎は尖閣諸島を購入すると言って、最も米国に嫌われ た。何故か、二人は日本を真の独立国にしよぅとしている。そう民主党の議員の 目に映ったのだ。 今の米国は民主党も共和党も同じ考えを持っていると、アナリストの伊藤貫 さんは言う。米国の国務省、ペンタゴン、それに知日派のアミテイジなどが多数 派を占め、中国が台頭しても日本だけは自主防衛力を持たせず、日本を米国 の属国状態にしておく、具体的には日中が尖閣で戦火を交えても米国は日本 を助けないし、核兵器、敵地攻撃能力も持たせない、彼等は巡航ミサイルの トマホークまで日本から引き揚げた。要するに日本の独立を認めない、これが 彼等の考えである。日本が米国を無視し核兵器を持ったら日本を孤立させると 恫喝し、外務省、防衛省の幹部には、そうした事を内々に伝えたとも言われる。 併し、米国にも少数のリベラルの論客が存在するそうだ。彼等は云う、米中で 東アジアを支配することは出来ない。その為には日本に核を持たせ自主防衛 をさせ、強い日本にする。これが米国の国益となると訴えていると言う。 日本が核を持つには、仮定の話しだが中国と尖閣で戦火を交え、米国が 助けようとしないことだ。そうなった時、日米同盟を締結していた米国は日本を 助けようとしなかったと、世界に訴え、我が日本は抑止力として核兵器を保持 すると声を大にして訴えれば、米国も世界の諸国も日本を抑えることは出来な い筈である。 その上で国会で議論されている、集団的自衛権、憲法改正へと一歩づつ 独立国家の道を進めば良い。 こうして文章を書いている間にも、オバマ大統領夫人と母親、娘達は中国を 訪問し、習近平夫人の歓迎を受けているのだ。 こうしたニュースに接すると、我々は米国のダブル・スタンダードの姿が 鮮明に見えてくる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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