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テーマ:住宅コラム(1809)
カテゴリ:建築の話
建物は、たくさんの専門の職人さんが力を合わせて建てています。
どのような職人さんが有るのかご存じでしょうか? 木造の建物では、およそ40工種ほどです。 工程に沿って話を進めると、まずは基礎屋さん。 基礎工事を行います。 それほど大規模でない建物であれば、土建屋さんが、土の掘削、鉄筋組み、型枠、コンクリート打ちとやってしまいます。 大規模な建物になると、それぞれの専門工種が工事を担当します。 土の掘削は土建屋さん。 鉄筋は鉄筋屋さん。 型枠は、型枠屋さん。 コンクリート打ちは、土建屋さんか鳶(とび)さんです。 基礎の途中で、床下の配管を行う水道屋さん。ガス屋さん。 木造軸組(骨組み)を加工するのが、元々は大工さんですが、今はプレカット屋さんが多いです。 出来上がった軸組を、大工さんや、鳶さん、レッカー屋さんで建てます。 屋根の下地が出来上がると、屋根屋さんが屋根を葺きます。 屋根屋さんも、瓦を葺くのは瓦屋さん、金属屋根を葺くのは、板金屋さんです。 コロニアル葺きは、瓦屋さんも板金屋さんもやるようです。 また、バルコニーの防水などを行う防水屋さんも早めにおこないます。 屋根関係の仕事が終われば、中が濡れずにすみますから。 この後は、しばらく大工さんの独壇場ですが、途中、電気屋さんが電気配線をしたり、空調屋さんが換気扇の配管・エアコンの配管をします。給排水や、ガス配管なども同時におこなわれます。 サッシは、特別な場合を除いて大工さんが取付けをしますが、サッシを組み立てて現場に持ってくるのは、サッシ屋さん。 サッシにガラスブロックを入れる場合は、ガラスブロック屋さんが施工します。 ビルではガラス屋さんがガラスを入れに来るのですが、住宅はサッシ屋さんです。 また、ガラスに防犯フィルムを貼るのが、フィルム屋さんです。 サッシが取り付くと、今度は外壁です。 外壁は多くの種類があるので、仕上げ材によって、工種が違います。 窯業系サイディング仕上の場合は、サイディング屋さん。 金属サイディング仕上の場合は、板金屋さん。 モルタル仕上の場合は、左官屋さん。 パワーボードなどの、ALC材仕上の場合は、ALC屋さんです。 もちろん、窯業系サイディングも金属サイディングもパワーボードもやっている業者さんもいます。 サイディング仕上の場合、版と版、サッシと版の間にシーリングをおこないますが、それも専門職のシーリング屋さんがおこないます。 モルタルや、ALCの場合は、その上に吹付をしたり、塗装したりします。 専門の吹付屋さんや、塗装屋さんがおこないます。 バルコニーに手摺を取付に来るのが、スチール製・ステンレス製の手摺は、飾り金物屋さん。アルミ製の場合は、サッシ屋さんか、アルミ金物屋さんです。 内部の仕上も、たくさんの工種があります。 断熱材を現場で吹き付ける場合には、発泡ウレタン吹付屋さんや、セルロースファイバー吹付屋さんなどです。 床を従来通りの、やり方をする場合は、大工さんがおこないますが、フリーフロアーと呼ばれる置き床方式の場合は、床の専門業者で行う場合もあります。 また、CFシートや長尺塩ビシート、カーペットを貼るのは、床屋(ゆかや)さん また、壁の仕上も、塗り壁を行う場合は、左官屋さん 壁紙を貼る場合は、クロス屋さんです。 また、合板や無垢板張りの場合は、塗装屋さんが仕上をおこないます。 その他、木製ドア、障子や襖を作って取り付ける建具屋さん。 障子や襖に紙を貼る経師屋さん。 和室が有る場合は、床は畳ですよね。畳屋さんが敷き込みます。 と、簡単に書いただけで、こんなに工種があるんです。 (一覧表にしたほうが見易かったですかね?) そしてこれらを束ねるのが、現場監督であったり、工務店の棟梁であったりするわけです。 結構大変でしょ? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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