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テーマ:住宅コラム(1806)
カテゴリ:建築の話
今日の雨と風は、台風並。
最近は、こんな時期なのに台風?と思うような風が吹いたりする事が多い。 きっと温暖化の影響が出ているのだろう。 大風と雨といえば、建築屋にはつきものなのは、雨漏り。 元来、日本の家屋は、上からの雨に対しては漏らないように出来ているが、横からの雨には非常に弱かった。 今の木造住宅は、透湿防水シートがかなり良くなっているのと、防水テープの貼り方やシーリングの施工方法も格段に進歩しているので、雨漏りは本当に少なくなった。 それでも、ちょっとした施工不備により雨漏りすることも。 昔は、台風というとあちこちから電話が有って、手分けをして雨漏りの確認をしにいったものだった。 だから、台風の時は会社に詰めていて電話が鳴ると「ドキドキ」して、心臓に悪かった。 それにしても、「台風は夏の終わり」と相場が決まっていたので、それほど出動回数も多くなかった。でも今は、季節の変わり目ごとに大風が吹き、雨が降る。 建築して二十数年の、とある鉄骨ALCの建物は竣工当時から雨漏りが・・・(汗) 直しても直しても、数年するとまた新たな雨漏りがおこる。 当時のALCの施工方法は、挿入筋工法といって、ALCパネルを数枚単位で鉄筋モルタルで固める方法が主流だった。 鉄骨の構造体は、元来揺れるように出来ている。地震などのエネルギーを揺れることによって吸収する。 この挿入筋工法の弱点は、建物が高いと揺れにパネルが追従できず、割れてしまうこと。 その証拠に、今ではこの工法は無くなってしまっている。問題の発生が多いからだ。 庇が出ているアパートなどの物件は、外壁に雨が掛かりにくいのも有って比較的事故もすくないのだが、事務所ビルのような壁に凹凸が少ない建物は、最上階から壁に当たった雨水が流れ、下に行くほど水量が増え、ちょっとしたヒビから雨水が浸入する事故が多い。 この外壁に流れる水を風が余計に建物の中に進入させやすくする。 つまり地球温暖化が進むと、雨漏りが増えるという事が言えるわけなのだ。 建築屋の為にも地球温暖化をみんなで防ぎましょう。 ちょっと強引だったか?(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.04.08 13:51:15
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