壁の話 1
壁には、外壁と内壁が有るのはご存じのとおりですね。 材料の種類も多種多様です。 今日は、内壁、つまり内装の壁について、何回かに分けて書いてみたいと思います。 内装材料と言っても、ホントにかなりの種類が数え上げればキリがありません。 一番一般的なものでは、石膏ボード貼りの上にビニールクロス。 または、ビニールペイントや、エマルジョンペイントなどの塗装仕上。 その他、珪藻土や、ジョリパット塗りなどの左官仕上げ。 パインや杉板張り仕上などなど。 和室では、ラスボード貼りの上に京壁、砂壁、漆くい仕上げ。 この中で一番コストパフォーマンスに優れているのが、ビニールクロス。 今回はビニールクロスについてです。 ビニールクロスは、メーカーによっても分類の仕方が異なりますが、大きく分けると量産品・一般品・上級品とあります。 量産品は、読んで字のごとし、大量に生産され常時在庫されているものです。 これに消臭・抗菌機能、防汚機能、ホルムアルデヒド低減効果や、不燃などの付加機能を足した物が一般品です。上級品は付加機能が多機能であったり、和紙を使ったものや、織物を使った物などを呼んでいるようです。 この中で、一番多く使用されているのが、量産品でしょう。 これは、コストパフォーマンスに優れていることが、一番の理由だと思います。 1平方メートル当たりの単価は、量にもよりますが、850円~950円です。 量産品は、安いからといって、けして劣っているわけではなく、防かび、準不燃などの基本機能は備えていますし、各メーカーでは、10年近くの長期継続品なども有り、張り替える時には、もってこいの材料だと思います。 また、どれを選んでも違和感のない大人しい柄が多いので、壁に何かを飾ると、飾り物が引き立ちます。 一般品は、量産品よりデザイン、カラーはかなり豊富です。 各メーカーとも量産品は30~50種であるのに比べ、一般品は1000以上あります。 無地のものでも、原色やパステルカラー、光ったものや、くすんだもの、大きな柄や、小さな柄、和紙などを使ったもの、キャラクターもの(ディズニーシリーズなど)、珪藻土を使ったもの、などなど。 個性的なリビングや、プライベートルームにするには、うってつけです。また、逆に塗装仕上のようなフラットさを出すこともできます。 1平方メートル当たりの単価は、1,200円~1,600円です。 用途や予算に合わせて、選ぶと良いでしょう。