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林沖

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石月賢一@ Re:また、関係ない話ですが(10/21) S君、情報ありがとう。 残念ながら作家や…
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2024.08.20
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カテゴリ:西忍寺道場
こないだの日曜日の稽古日誌を書きます。
この日の柿崎は曇り。
気温は相変わらず30℃を越えて、暑い日でした。

今回のメンバーはいつもの4人。
N師範、O大師兄、S君、私。

最初はいつもの通り基本の定歩崩拳、馬歩穿掌、握拳。

次は太極拳対練。

最初は行気から打擠。
これはいつものとおり、左右の手で貼粘勁を使い分け、相手をグラグラにしながら打擠を行った。

次は琵琶勢。
これは、化勁を使えばかかるので、あえて使わず、しかも関節技を極める前に動作を止めて、どうするか考えてもらった。
相手は、肘を伸ばしきられる前に、上腕二頭筋を強く収縮させて肘を曲げる。
こちらは、相手が考えている間、右手を相手の肩に乗せて待ってあげる。
相手がどう動こうか考えて、動こうとした瞬間、こちらは相手の肩に乗せて置いた右手で相手の左頬を打つ。

相手がどんな動きをしようと、動き出しは同じだ。そこをとらえて相手の左肩から左頬まで最短距離で打つ。

まず、この攻撃をかわすことはできない。

相手が頬を打たれてひるんでいる間に肘関節を極める。
これも逃げようがない。
それで、こちらはわざと右手の攻撃をしないで、相手がどうするか待っている。
相手は顔に攻撃がこないとわかれば、前方に歩いて逃げる。

立ち位置が移動すれば、関節技はかからない。

相手はさらに念には念をいれて、歩いている最中に肘を曲げて関節技がかからないようにする。
こちらは、相手が歩きながら肘を曲げる動きを利用して、さらに内旋を加えて屈曲させ、肘関節と肩関節極める。こうすると相手の腰は上に伸びきってしまう。
そこで、相手の右前足のとなりにこちらの右足を並べる。ついでにこちらは右手が遊んでいるので、相手の首を掴んで絞める。これで相手は完全に身動きができなくなる。

次は攬雀尾。
これは相手の左上段突きに対して、受け流しつつ肘関節をきめるのだが、当然、あらかじめわかっていれば、最初から肘を曲げながら突いてくる。
これに対して、相手の肘をさらに曲げさせて関節を極める方法もあるのだが、それだと面白くないので、相手の屈曲した肘をどうすれば伸ばせるかを考えた。

結論としては化勁を使うこと。

化勁を使えば右腕一本で相手の左上段突きを受け流すことができ、相手は両足で立っていることができずに片足立ちでやじろべえみたいになる。
この瞬間は相手の肘に力が入ってないので、容易に肘関節を伸ばしきって関節を極めることができる。

次は左右搬攔。
これは今のところ、この技を破る手立てが見つからないので、いつものように稽古した。

次は雲手。
これは左右の肘と膝の間隔を一定に保つことにより、相手の重心を根こそぎ奪うことができた。
しかし、これでは面白くないので、右手の化勁で受け流したら、そのまま体を近づけ、相手の突き手を大きく円を描きながら、相手の股間に移動させくっつける。次にそのまま相手の肘を軽く押さえると身動きができなくなる。
しかし、これも飽きてきたので、入身と同時に相手の突きを後方に受け流し、そのまま体を相手の体側にくっつけ、相手の突き手の右肘を軽く押さえる。
相手の突き手を後方に受け流すとき、相手の腕に触れてなくても受け流すことができるようになった。

次は再び琵琶勢。
相手の右突きを左足を前外側に移動させて右手で受け流し、そのままその腕を屈曲させて相手の胸にくっつける。こちらは相手の右外側を直進して、その直進動作に相手の体ごと巻き込んで頭から落とす。
これも、もなさん、上手くできるようになった。

次は右足を前方に進めながら、右足が着地するまでの間に上記の動作を終わらせる方法を稽古した。
これもみなさん、上手くできるようになった。
次は右手で受け流すときに、巻き込んで受け流す方法を稽古した。
相手の右突きをこちらは右手で小さな円を描いて巻き込み、そのまま相手の肘を掴んで屈曲させたまま相手の胸に押し付ける。
これもみなさん、上手くできるようになった。

しかし、肘を曲げさせて胸に押し付けるときに、まだ少し力みが出る。
これを解決するために、相手の肘を手のひら全体でつかむのではなく、親指と人差し指だけで優しく掴む。こうすると、相手の重心はたやすく崩れ、カンタンに胸にくっつけることができる。

次は相手が右上段突き。
こちらは少し下がりながら、右手で相手の腕を下から軽く持ち上げる。
そのまま、相手の腕を棒のようにして、その棒を相手の正中線に向けて押しながら歩いていくと、相手は抵抗できずに後方になだれ込むように下がっていき、ひっくり返る。
このとき、相手の腕を棒のようにすることはできるが、相手は押される前に上に挙げてしまい、こちらが正中線を攻められないようにしてしまう。
もちろん、これでも相手の体はがら空きになってしまうので、こちらは完全に相手を制したことにはなるが、それでは面白くないので、なんとか相手の棒化した腕を相手の正中線に押し付けられないものかと考えた。

結局、これは合気上げの原理を使うことにした。

合気上げでは相手がこちらの手首をつかんできたときに、こちらは肩甲骨を縦回転と手首の縦回転を連動させ、相手を上に釣り上げる。
しかし、突きに対しては、突きを受けると同時に肩甲骨を縦回転するのは難しい。

そこで肩甲骨の代わりに股関節を縦回転させることにした。
すなわち相手の突きを下から受けると同時に、膝を上にあげ、足を前方に着地させる。
この時、股関節は縦回転する。同時に手は相手が上に挙げようとする肘もしくは手首を掴んで相手の正中線上に引き戻す。そのまま前進していけば、相手は耐えきれずひっくり返る。

たとえて言うなら、柱にねじをドライバーでねじ込む要領だ。
最初はねじの頭をドライバーで押し込もうとするが、ぐらぐらしてなかなか入っていかない。
それでもねじを支えるほうの手の親指と人差し指でねじを掴んで安定させながら、ドライバーでねじ込んでいくと、やがてねじの芯を捉えて、ねじ入り込んでいく。
そんなイメージだ。

相手は、こちらが下から手ですくうように受けると、その勢いを利用して上に挙げようとする。
上げ切ってしまえば、もはやその腕は正中線から遠ざかってしまう。
ところが、こちらが歩を進めながら、相手の肘または手首を親指と人差し指のみでつかみ、残りの指を相手の顔にさすように向ける。こうすると相手は腕を挙げきることができなくなる。

そこで歩を進めながら行くと、相手は後方に歩かされて、ついにはひっくり返る。

このとき、ただ親指と人差し指でつかむのではなく、親指と人差し指の基節骨のみで挟む。
これでさらに相手は腕を挙げることができなくなり、こちらの動きに抵抗できなくなる。

今回はこれが大きな発見となった。
これを応用すれば、各種の関節技も使いやすくなると思った。

午前中の稽古はこれで終わり。
みなさん、お疲れ様でした。





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Last updated  2024.08.21 10:27:50
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