稽古日誌 R6,8,4
遅くなりましたが、この前の日曜日の稽古日誌を書きます。この日の柿崎のお天気は晴れ。体感温度としては35℃位はあったと思います。今回のメンバーはいつもの4人。N師範、O大師兄、S君と私。最初は基本の定歩崩拳、馬歩穿掌、握拳。次は太極拳対練。最初は行気から打擠。これは相手の攻撃に空を打たせるやり方と貼粘勁を使ったやりかたをランダムに行った。次は琵琶勢。これは関節技を掛けるときに、右手と左手の間隔を右足と左足の間隔に合わせることにした。こうすると、相手の重心を崩し易くなる。しかし、あまりにも簡単に技がかかるので、最初はわざと関節を極めないで、相手が腕を引き、再び攻撃してきたところを上記の要で関節を極めることにした。こうすると、相手は慣れてきて、最初は関節を極めないとわかると思いきり突いてくる。しかし、こちらはそれを狙って関節技をかける。こうすると相手はどう対応していいかわからなくなる。結局、こちらの思惑通りに関節技を極めることができた。次は攬雀尾。これも肘関節を極めるときに左右の手の間隔を左右の膝の間隔と同じにしてみた。こうすると、相手は抵抗しようと思っても、重心を根こそぎ持っていかれるので抵抗できない。上手くなってくると、関節技を極めなくても、こちらの手が触れているだけで、前上方に釣り込まれて身動きが出来なくなる。次は左右搬攔。これは化勁を使って相手の頭を真下に落とし、落ちたところをカウンターで顔面を打つ。これも左右の手と左右の膝の間隔を同じにすると、強力なカウンターになることがわかった。次は提手上勢。これも、相手の攻撃を受け流すときに、手の間隔と膝の間隔を同じにすると、相手を大きく崩せることがわかった。次はまた琵琶勢に戻った。相手の中段突きに対し、こちらは、左斜め前に左足を進めながら、右手で受け流す。そのまま受け流した相手の肘を折り曲げて胸に押し付けのけぞらせて倒す。次は右足を前方に進め、その進めた足が着地するまでの間に化勁で崩し、肘を折り曲げて胸に付け、のけ反らせる。前回は、この右足を進めるやりかたが上手くいかなかったが、できるようになった。次は、相手の右上段突きを右手で下から掬い上げる。そのまま相手の正中線を攻めて追い込む。相手は手足の自由をうばわれたまま後ろ向きに歩かされる。これが、前回からの課題だ。最初は上手くいくが、慣れてくると、相手はこちらが押していくと腕を上方に挙げていってしまう。まあ、これでも充分相手の自由を奪っているのだが、相手の腕が棒のようになって相手の体を押していくという感覚にならない。これに対し、N師範が名案を見つけてくれた。相手の攻撃を下から掬う時、掌が相手に見えてしまうような掬い方だと相手の腕が棒のようにならない。しかし、手のひらが見えず、そのかわり小指側の手刀部分だが相手に見えるように押していくと、相手の腕は棒のようになる。これは、まったく不思議な話で、理論的に私は説明できないが、N師範の野性的な勘がそうさせたのだと思う。これをやると、突きに対して一瞬で相手に合気がかかるような感覚だ。N師範はやはりただ者ではない。以上、午前の稽古は終わり。うだるような暑さの中、みなさん、お疲れ様でした。