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九州経済団体連合会会長橋本兵蔵は福岡商工会議所センタービル最上階の会長室から憮然とした表情で東の空を睨んでいる。
「麻田君、君たちは一体何をやっているんだね。このまま電力の供給がストップしてエネルギーがなくなったら、九州経済は完全に火が消えてしまうぞ」 「会長、お怒りはごもっともですが、今しばらく時間を下さい。国民も民衆党政権には愛想をつかした模様ですから、年内には政権交代します。経済の正常化はじきにやりますから」 「アキバの麻田と言われたキミだからナ、電気の事は頼んだぞ」 「ソレハ、モウ・・・ヒッヒッヒッ」 「コラッ、唇をゆがめて笑うな」 東京赤坂料亭「小まん」の離れ座敷。 秘書の村木が座敷の襖を開けて、 「橋本会長、参議院議員の西川 正一先生と衆議院議員の稲川智子先生がお見えになられました」 「む、通してくれ。私が呼ぶまでは誰も近づけないでくれ」 両議員が部屋に入って来ると、 「挨拶は抜きだ。二人で保守正道の党内党を創ってくれたまえ。本部事務所は丸の内の興国会館ビルに用意してある。事務所長に元事務次官の石倉君を起用した。石倉君には取り敢えず活動費として20億円を預けてあるから自由に使ってくれ。じゃ、さっそく取り掛かってくれないか」 「橋本さん、いよいよ始動するかね」 出て行った二人と入れ替わりに日本経済団体連合会会長岩上順之助がニコニコとして入って来た。 「私の最後の故国日本へのご奉公ですよ。しかし、こと敗れた時に最期の砦である岩上さんに矛先が向いてはいかんから、アンタは表に出ないで知らん顔をしていてくれんか」 「わかった。じゃあ、イッパイやろうか」 岩上がポンポンと手を叩くと酒肴が運ばれ芸妓がやってきた。 ・・・なんとな~く、続くって感じだけど、続くのかな~??? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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