|
カテゴリ:ニュースから
山中 伸弥 教授の ノーベル医学・生理学賞受賞 による 祝賀ムードの一方で、 皮肉にも同じ iPS細胞 の話題で今、大騒ぎになっている、大きな問題が。 iPS細胞 を使ったという世界初の臨床応用について、虚偽の内容を含む発表をしていた 森口 尚史 氏の一連の報道です。 現在は、東京大学病院の特任研究員の肩書を持っていますが、辞意を伝えたそうです。 この報道に対し、非常に複雑な気分にさせられました。 私も、研究者の端くれ、以前は大学で研究をし、国際的な雑誌への論文投稿もしました。 また、米国の大学に研究者として雇われ、2年間を過ごした経験もあります。 私の専門は化学なので、分野は違いますが、研究で得た成果をいかに客観的に眺めて評価し、 それを多くのデータによってどう証明するか。 そのことに血の滲むような努力をする研究者がたくさんいるのを知っていますし、 私もそのような世界に身を置いてきました。 そういった、事実を追求する世界において、虚偽の内容で論文を書いたり発表したりすることは、 とても許されることではありません。 医学という同じ分野のみならず、違う分野の研究者にも与える悪影響は甚大で、 科学(サイエンス)という、人間の自然に対する探求心を冒涜する行為でもあると思います。 一方で、私はこの 森口 氏 に対して違う感情も持ちます。 じつは、このような人を見たことがあるのです。 表面に現れた事実だけが似ているということで、同じタイプの人物であるとは言い切れません。 しかし、その人(学生)も多くの問題のある行動をとっていました。 時には、周りの研究者(学生)に身体的な危害を加えかねない危険な行為を、 故意ではないとはいえ、されたこともありました。 そういう人を見たことがあるものですから、この 森口氏 に関しても、 なにか、周りがケアをしなければならない問題を抱えている可能性があるのでは、 と思って、非常に気になります。 大変分かりにくい、まわりくどい表現が多くなってしまい、申し訳ありません。 とにかく、この問題がこの先どのような波紋を呼ぶか分かりませんが、 その影響が大きくならないことを望みますし、この先科学者を志す皆さんには ぜひとも信念を持って研究を行ってほしいと強く思います。 また、このことで、特に日本における 子供の科学離れ が進むことのないように祈ります。 まだまだ書きたいことはたくさんあるのですが、このへんにいたします。 読みづらい文章を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 思えば、私が化学を志したのは中学生の頃でした。 ↑ ぽちっと応援よろしくお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|