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カテゴリ:ニュースから
昨年、 山中伸弥 京都大学教授 の ノーベル医学・生理学賞 受賞で話題になった iPS細胞 について、新たな研究成果が発表されました iPS細胞(induced pluripotent stem cell) = 人工多能性幹細胞 iPS細胞 を用いて、 免疫細胞を再生量産できる ということが発見されたのです ヒトの体内にある 免疫細胞 「 T細胞 」 から iPS細胞 を作り、それを用いて再び元の 免疫細胞 を大量に作り出すことに成功したというのがその研究の内容です。 理化学研究所や東京大学のチームが成功し、発表しました。 理化学研究所・免疫発生研究チームの河本宏リームリーダーらの研究では、 メラノーマ(悪性黒色腫)に対するT細胞を再生することができたということです。 また、東京大学の中内教授らのグループによる研究では、エイズウイルスに対する T細胞の再生に成功したのだそうです。 そして、このT細胞は“若返っていた”ということも分かりました。 これら二つの論文は昨日 Cell Stem Cell という国際誌に同時に掲載されました。 しかも、その学術誌の表紙は、これら二つの研究を表すイラストになっています (学術誌1冊には世界各国からのたくさんの論文が掲載されるので、 表紙になるのはその中でも特筆すべき内容だということになります) しかも、日本的なイラストになっていますよ こちらをご覧ください(1月4日のニュースです) ⇒ 理化学研究所(理研) 免疫発生研究チームのホームページ の ニュースページ 奥に白髪になった女性がいて、弓矢を持つ手が下がっています。 一方、手前には若返った女性がいて、力強く弓矢を構えています。 ろうそくは、おそらく細胞の若さを示す テロメア を表していて、 この女性はもちろんT細胞を表しているのでしょうね。 ≪ここから私見≫ この方法により、癌細胞やウイルスと体内で闘うことができる若くて元気な免疫細胞が 体内で増殖するということで、様々な疾患の治療に応用することが期待されます。 HIV、インフルエンザウイルス、先日も話題にした ノーウォーク(ノロ)ウイルス そして、悪性腫瘍についても幅広くその活用ができそうです。 さらには、アレルギーなどの免疫を原因とするによる疾患の機構解明や、 その治療にも役立つかもしれません。 ニッポンからどんどん最先端の研究が進むのはすばらしいことです! 早く医療現場への適用をお願いしたい。そのためには厚生労働省の協力が不可欠!! ↑ ぽちっと応援よろしくお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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