虹の向こうへ
さっきまでのにわか雨がやんで雲から逃れた日とともに虹が浮かびあがる新たに吹きだした風が呼んで僕は虹に目を奪われただそこに立ちすくむもしあの虹が渡れたら僕らはどこにいけるだろう「そんなことはありえない」夢見る現実主義者の僕が僕にささやくいつからだろう 否定が得意になったのはどこからだろう 臨界点を決めたのはいま虹の向こうへ地に足つけてひたすらにやってくる痛みを苦笑いとともに受け入れながらさっきまでの雨が産み落とした水たまりが僕と虹を見せつけている波紋なんて起こっていないのに両方とも揺らいで見えるのはなぜなんだろう答えは出ているんだ わけなんてわかっていたんだろう「今このときから目をそらすなよ」気まぐれに決心する僕が僕を励ます今からなんだ 立ち向かう強さを持つのはここからなんだ 前を見据えて進むのはいま虹の向こうへ想いという名の弾丸を時間の銃へとつめこんで かみしめそして解き放て過ぎてく日々にタイトルを意味ない日なんてなくなるように確かな僕の言葉でいま虹の向こうへ