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2009年02月10日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
<終わりへと続く間章>

やっと塔に着いた。
何日とぼとぼ歩いたか分からない。
しかし見上げてもその塔の頂上は見えない。
そしてすこしたってようやく中に入る決心がつき、
中に入った。
中には 大量の本、本、本があった。
そして螺旋状の階段があり、その階段に沿って本棚はあった。
なんだこのおびただしい量の本は?と私は思った。
試しに一冊の本を読んでみることにする。

××××年○月□□日
私は恋をした。
私は貧乏で相手はたいそうなお金持ちだった。
身分の違いすぎる恋だった。

以下年号は省略することにする。
○月××日
日に日に恋の思いは募っていく、
もう胸が張り裂けそうでどうにかなりそうである。

○月○○日
今日ある計画を練った。
もう私には狂うしか道がない。
それが世間的に悪だと分かっていても。
決行は一週間後だ。

×月○○日
彼女を拉致し、
そして彼女を陵辱した。
そして彼女を殺し、
私は、彼女を殺した拳銃をこめかみにあて、
そのトリガーを引いた。

この日記を読んでくれた人へ言いたいことがある、
決して間違えても私のようになるな。

そんな本だった。
重要な事だけ省いて読んでいるが、
この本には人の人生が最初から記載されている。
何冊か読んでみると分かった。
此処にある本は全て、人生に絶望を抱いて死んでいった人の記録だと。
どうせ私も絶望していて時間もたっぷりあるのだ、
この本を全部読みながら上がっていくのも悪くないと感じた。





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最終更新日  2009年02月11日 21時27分31秒
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