テーマ:本のある暮らし(3295)
カテゴリ:読んだ本・観た映画
最初の数ページを過ぎてしまうと、一気にのめりこんでしまう・・・そんな本でした。
さすが「本屋大賞」受賞作。 決して「めくるめく展開」があるわけではなく、 舞台は高校、一晩中歩きとおす「歩行祭」という行事当日の話。 本当にその時だけの話。 青春って、その渦中にいる間は価値がわからないんだよなあ~・・・ なんてしみじみしてしまう小説でした。 いいなあ、青春。 私は、「生涯青春」という考えはあまりなくて (もちろん、そういう考えの方を否定するわけではありません) 30代には30代の、40代には40代の「その歳ならではのよさ」というものがあると思うのですが、 やはり若い頃に比べて、 「(何かを)実行して後悔するよりも、実行しないで後悔するほうがいい」 なんというか・・・失敗を恐れる気持ちは大きくなる気がします。 なので、主人公の女の子の「賭け」、 そこに、かつて自分が似たようなことを経験した気持ちを重ねて読んでしまいました。 ・・・2人がくっついちゃえばいいのになーと思いながら。 多分この本を読んだせいと思いますが、この晩、かつて好きだった人の夢を見ました。 大学の授業(心理学系の脳の授業)で習ったのですが、 人間って、例えば失恋などショックな出来事があったときに、 夢の中で何回もその出来事をみて、そのショックな出来事と向き合っていくのだそうです。 折り合いをつけていくというのかな・・・。 ・・・といことは、私もまだ完全に消化しきっていないということなのか・・・。 とにかく、切ない小説を読みたい気分の方にはオススメです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.09.23 23:31:22
[読んだ本・観た映画] カテゴリの最新記事
|
|