すくすく毎日向上計画

保険に関わる仕事をしていると、いろんな家庭が見えてきます。

お金に関することも、いろいろと深いなーと。



先日、住宅ローンの本を読んでいて、

「お客様の欲しいのは『住宅』であって『ローン』ではない」

という一説がありました。

そこをよく考えて住宅ローンのアドバイスをしなければならない、というものなのですが、

「保険」も似ている気がします。

私達が欲しいのは、本当は「変わらぬ健康（な身体）」なんですよねー。

だけれども、そのことは誰も保障できないので、

万が一のこと（もちろんなくなった場合だけでなく、入院した場合なども)の「安心」のために

「保険」にお金を払うのです。


なので、本当なら「保険料をいくら払えるか」ではなく、

「どのくらいのリスクに耐えられるか」

をよく考えて保険に入らないと、本末転倒という気がします。


というのも、先日、うちの営業さんが「保険を見直しませんか」と伺ったお宅で

「今入っている保険で充分。保障が厚くなると保険料があがるからいいわ」

と、とりつくしまもなく断られたことがあったのですが、その2ヶ月ぐらいたった頃、奥様から

「ねえ、今からでも保険は入れるかしら!?」

と急に電話があったのです。


なんでも、そこのお宅のご主人、倒れられて入院されたのだとか･･･。


病気にもよりますが、脳梗塞や脳卒中を一度やってしまうと保険加入はかなり難しいです。

再発のリスクが高いからです。

奥様慌てて証券や約款を取り出したようで

「ここに『１入院60日まで』ってあるけれど、これって１つの病院ごと?転院したらまた出る?」

と･･･いや、60日までしか出ません。（ちなみに、退院後180日以内に再入院した場合、2回目

の入院でも１入院とみなす保険が多いです）


結果論ですが、そこのお宅は年頃のお子さん（詳しくは書けませんが教育費のかかる年頃の)

を抱えていて、

確かに経済的に大変でしょうが、だからこそ保障を厚くすべき･･･それができなくても、万が

一のために一度見直しておく（見直し＝保険の入りなおしという意味ではなく、加入している

保険の種類や保障を理解しておくと言う意味で）ことをしておいたほうがよかったのだと思います。

我が家も昨年夫が入院したのでよくわかりますが、お父さんが入院した場合、保険で、お父さん

の入院費のほかに「入院中、仕事が出来ない分の生活費」もカバーできると心強いんですよね。


今回お役に立つことができず、お力になれず、残念な思いでした。



お金の話、続きます。