命のメッセージ The Dog Speaks a Thousand Words
先月末から開催されていた「命のメッセージ The Dog Speaks a Thousand Words」、最終日の夕方滑り込んできました。6日間で2000人弱の入場があったとか。受付にはKKTのみかちゃんもいらっしゃって、「デジカメで撮影していいですか? ブログに載せていいですか?」と尋ねてみたら「どうぞどうぞ、どれでも…」と快く応じてもらえました。 ※ 写真を数枚撮りましたが、フラッシュなしで撮ったら私の姿がリアルに 写りこんでいて、とてもアップできる代物ではありませんでしたorz最初のコーナーには、檻の外を一心に見つめる子犬の姿が。県の動物管理センターでの写真です。 こいぬ 生まれて間もない、子犬達。 この写真を撮った1時間後に、 この子達は、処分された。県の動物管理センターに収容された犬や猫たちは「生きる」という選択肢を奪われてしまいます。 東京都の人口 およそ1,280万人 熊本県の人口 およそ 183万人 東京都の犬の処分数 434頭 熊本県の犬の処分数 4,633頭 ※平成19年データより 何故 彼らの首輪は、かつて人と暮らしていた証拠。 なぜ、ここにきたの? 心の中で語りかけても、 しっぽを振ってこちらを見ているだけ 彼らは最期まで、人を信じていた。 「最後」ではなく、「最期」という文字に心がいたむ。これも県管理センターの犬たち。檻の外に向かって何を訴えているのでしょうか。この子たちもすでにこの世にはいません。この展示に携わり、実際に県管理センターにも行ってきたという1人の方がおっしゃいました。「実際、自分は救えてないし…」 72時間命の期限 各保健所に連れてこられた動物は、72時間保護することが義務付けられています。裏を返せば、保健所に収容された動物は3日しか命の保証はないということです。熊本市動物愛護センターで長い期間保護されているこの犬は、毎日お世話する職員に、とびかかり甘えている。しかし誰も引き取り手が現れなければ、殺処分を免れない。ここで働く職員たちの苦悩は、動物との間にある消すことのできない立場かもしれない。無限の愛を与えられるのは、新しい飼い主だ。数日前、この犬の新しい飼い主が見つかったようだ。殺処分減に努めていて、県よりも格段に生存率が高い熊本市動物愛護センターも、生存率は確か犬で80%、猫は30%…2月に保健科学大で聞いた講演の数値。全国でおとといも犬が500頭、猫が950頭殺処分され、昨日も犬が500頭、猫が950頭殺され、今日も500頭と950頭。明日も、明後日も…ということを、あれ以来時々考えてしまいます。