【思い込みにとらわれない生き方】坂東眞理子
はじめにで著者は「私は思い込み(偏見)がない」と思っている人へ、それこそが「思い込み」というもの」と語り掛けています。アンコンシャス・バイアスとは、日本語にすると「無意識の思い込み」という意味です。この本を読んで、自分自身も無意識のうちにとらわれている思い込みがあることに気づきました。そして日本人の無意識の思い込みでつらい思いをしたことも否めません。昭和、平成、令和と時代が変わり女性としてずいぶん生きやすくなったと感じます。私が20代、30代の頃は女性は結婚したら子供を産むのが当然、職場では大卒でもお茶くみをするのが当然という考えがありました。私はこれらに疑問を感じ生きにくいと感じた一人です。この本では、他人の言動や世の中の変化に触れることが大切だと書いてあります。「どうしてこの人はこんな考え方をしているのだろう」と自分で考えてみる。これが大切なんですね。ただ、考えても理解できない人がかなりいることも私は実際に感じていますが…。嘘をついてはいけない、人を殺してはいけないといった普遍の真理のようなことは伝える必要があるが好きや生き方は時代とともに変化していくので他人に押し付けないようにしたいと著者は言います。その通りですね。人に迷惑をかけない、相手への思いやり、ルールを守るなどはやはり大切なことであると感じます。しかし、「…べき」を捨てて他人の価値観をリスペクトすることは大切なのですね。この本は、日本人皆に読んでほしいです。特に昭和生まれの高齢者には読んでほしいと感じます。私が20代30代の頃、苦しんだのは今の高齢者たちが自分の価値観を私に押し付けてきたことが原因です。自分が正しい。自分の価値観は間違っていないそういう思い込みを捨て、あなたの当たり前がほかの人にとっての当たり前ではないことに気づいてほしいです。そして私自身もこの本を読んで、私の当たり前がほかの人の当たり前ではないことを気づかされました。旅の予約はいつも楽天トラベルで!ふるさと納税は楽天で!