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カテゴリ:読書
よしもとばななさんが息子さんとの出来事などを綴ったエッセイです。 読んでいて、忘れかけた気持ちや、忘れたくない思い、子育ての中のきらめきのようなものを思い出させてくれました。 ばななさんの言葉のつむぎ方が素敵。それが息子さんにもとても影響しているのだなと感じます。ばななさんの本に惹かれるのは、自分の中で言葉にできないような気持ちを表現してくれることも一つかな。 はっと思わされる表現はいくつもあったのですが、その中の一つに ー いろいろな表情をいくらおぼえても、いっちゃんの生命のきらめきがいろいろな形であふれだしてきて、それをつかまえきれないのだろう。ちょうど花や子猫をいくらじっと見ていても、そのひきつけられる魅力のほんとうの源には迫れないのと同じように ー というのがありました。いっちゃんとは、息子さんの大好きなシッターさん。 そうそう。花を見ても木を見ても蝶などを見ても、自然のものは本当に眺めても眺めても本質に迫れない気がするし、それをどうやっても表現できない気がする。何が惹きつけるのかもよくわからないけれど、ただただずっと見入ってしまう。 普段、自分が思っているそんな言葉にならない思いを適切に表現してくれている・・と思って感動。その思いが好きな人に対するきらめき通じるというのは新鮮な感覚でした。なるほど。好きな人の魅力の源を知りたくて、人は惹きつけられるのかもしれないですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年08月29日 22時32分27秒
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