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★「知識労働の生産性の向上を図る場合にまず問うべきは、<何が目的か。何を
実現しようとしているか。なぜそれを行うか。>である。」(p55) ★「知識労働者は、自らが教えるときにもっともよく学ぶ。」(p64) ★「組織は、存在することが目的ではない。種の存続が成功ではない。 その点が、生物とは違う。」(p74) ★「成果をあげることは1つの習慣である。習慣的な能力の集積である。」(p81) 【サラっとく?】 ●「マネジメント」って聞いたことありますよね? トップマネジメント、 プロジェクトマネジメント、という具合に、いわゆる「管理」の意味で 使われることが多いのですが、これは少しニュアンスが違うようです。 ●著者のドラッカーは、この「マネジメント」たる概念を世に創出した張本人。 彼によると、マネジメントは「知識の適用と、知識の働きに責任をもつ」事だと いいます。言い換えれば「組織の人間がもつ知識を活用し、高い成果を上げる」事。 ●まだ、少し難しいので、ドラッカーがよく使用する例をみてみましょう。 彼によれば、マネジメントを行う者は「オーケストラの指揮者」に似ているとの事。 指揮者は、個々の演奏者の弱みを埋め、強みを伸ばすことで、オーケストラ(組織) の調和を図っていきます。これを会社で行なう者が、経営管理者ということですね。 ●著者は「ビジネス界に最も影響力を持つ思想家の1人」としても知られます。 50年以上に渡り、政府機関、大企業、NPOなどの抱える問題に 取り組んできた著者の、深い知識と鋭い洞察力には感嘆するばかりです。 1つの本を読むのに、これだけ時間をかけたのは久しぶりでした。 【突っ込んどく?】 ●「知識労働の生産性の向上を図る場合にまず問うべきは、<何が目的か。何を 実現しようとしているか。なぜそれを行うか。>である。」(p55) 知識労働者という言葉に、馴染みはあるでしょうか。技術者、販売員、経営者、 教師、看護師など、自ら生産手段を有する労働者たちの事を指します。 ●本書では、この「知識労働者」が生産性を挙げるために必要なことは? という問いに対し、明確な答えが3つ打ち出されています。その1つが 上記の抜粋文(p55)です。すなわち<目的を把握する>こと。 ●営業マンであれば、「自分の目的は買ったお客に喜んでもらうこと」という目標を 明確化するだけで、多発するクレームや、つまらない競争意識から抜け出せるかも しれません。これは仕事だけでなく、日常の全ての活動に通じます。 ●例えば、今話題のフォトリーディングなどは「その本を読む目的は何か」を 明確にすることで、読むスピードを上げることをエッセンスとしています。 前回お話した、「夢」も「生きる目的は何か」をハッキリさせる事に意味があります。 ●知識労働者の生産性をあげるために必要なことの2つ目は、 「知識労働者は、自らが教えるときにもっともよく学ぶ。」(p64) という性質がキーになってきます。 ●学校の勉強などでも「教えることで学ぶ」経験をした人は多いのでは? これは自分の言葉を聴く「リフレーション効果」と、説明しようとすることで 自分の理解不足な部分が明確化することが理由です。 ( 今回はつい気合が入って、長くなってしまいました。笑 生産性を上げる3つ目の方法については、本書でお確かめを♪ 次回は後半の「自分自身をどうマネジメントするか」を中心にお話します ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年06月09日 10時30分08秒
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