|
カテゴリ:カテゴリ未分類
★「人は、何によって人に知られたいかを自問しなければならない」(p107)
★「最初に現実を把握することはできない。判断の基準がなければ、 事実というものがありえない。事象そのものは事実ではない。」(p159) ★「人の弱みを最小限に抑えるよりも、 人の強みを最大限に発揮させなければならない。」(p189) ★「大きな強みをもつ人は、ほとんど常に大きな弱みをもつ。」(p190) 【サラっとく?】 ●前回に引き続き、ドラッカーの「プロフェッショナルの条件」をご紹介します。 本書の根底にある主題は「知識労働者」の生産性はどうしたら向上するか?です。 これについて、前回2つほど、直接の答えとなるものをご紹介しましたね。 ●少し堅苦しい話になります。従来の経済学においては、土地・資本・労働が 生産資源とされていました。しかし現在、既にこれらの要素は企業の競争優位を 決定づける要因ではなくなってしまいました。 ●これまで有限と考えられてきた土地は、もはやその限界を突破しています。 六本木ヒルズのように、膨大な床面積を持つ超高層ビルが建設され、 パソコンを開けば、そこにはインターネットという無限の空間が広がります。 資本は今や世界中から調達できるし、労働もアウトソースが進んでいます。 ●では、これからの時代、何が企業の競争力足りえるのかというと、 それは取りも直さず「知識労働者」の生産性になってくるわけです。 彼らの強みを引き出し、より高い成果をあげたいマネジメント層にも、 自らの生産性を挙げて、自己実現を叶えたいビジネスマンにもお奨めの一冊です。 【突っ込んどく?】 ●「・・・。事象そのものは事実ではない。」(p159) 意思決定を行なう際には、 事実をどう捉えるかが大変重要になってきます。しかし物事は「伝えよう」 という取捨選択の時点で、既にバイアスがかかっているもの。 その意味で、真に公平で「あるがまま」の事実は存在しないのかもしれません。 ●「7つの習慣」で有名なコヴィー氏も、私達は「物事のあるがまま」ではなく、 「私達のあるがまま」にしか物事を見ていない、という趣旨のことを述べています。 人の話にしても、「自分が聞きたいよう」にしか聞いてなかった!などという 覚えがあるのでは?笑 これらを踏まえて、意思決定のプロセスを描いてみました。 ●(1)まず判断の基準となる意見、仮説を設定する ↓ (2)検証を通じて事実を捉えなおしていく(ここでは“知覚”を使用するのが大切) ↓ (3)意思決定 or 意思決定をしないという決定 → (1)へ (意思決定をした場合の犠牲>意思決定をしない場合のリスク となる場合は、 “意思決定をしない”という決定に至ります。) ●「大きな強みをもつ人は、ほとんど常に大きな弱みをもつ。」(p190) これからの時代において、有能なビジネスマンとそうでない者を分ける要因は、 何だと思いますか?それは、前者が「強み」を徹底して伸ばすのに対して、 後者は「弱み」ばかりを気にし、それを補おうとすること。 ●結局、どの分野においてもNo.1であれば、他の分野のNo.1から尊敬され、 力を貸してもらえます。逆に、どの分野も「そつなくできる」というのは、 「何もできない」というのと同じ。世界中が結ばれた今、本当に必要と されているのは、やはり「プロフェッショナル」なのかもしれません。 オススメ度★★★★★満点!! →・経営管理者、チームリーダー ・知識労働者 ・凸凹してる人 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年06月16日 17時35分47秒
コメント(0) | コメントを書く |