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★「情報がたくさん入手可能になるほど、その分野についての概括的な知識や
理解が必要になる。」(p21) ★「こちらが相手に何かを望んだり、期待したりする代わりに、相手が望むものを 分かってあげたり、それを満たしてあげようとするのが、成熟した依存」(p61) ★「人を使ったり、人に頼ったりしながらでも、問題解決がうまく できるなら、それでいいじゃないか」(p64) ★「自分が頭がよいと信じている群のほうが勉強をした際に伸びる」(p210) 【サラっとく?】 ●「えっ?大人も勉強しないといけないの?」なんて思っているあなた。 本書はそんなあなたのために書かれています。子供のころに勉強が嫌いだったから といって、顔をしかめる必要はありません。大人になってからの勉強というのは 基本的に「楽しんで」やるものなのです。 ●「和田式」で知られた受験勉強研究家、また心理学者としても名高い和田秀樹氏。 本書はその構成が秀逸です。そもそも「頭の良さ」が何なのか分からなければ、 勉強して、頭を良くしようもありませんね。そこで前半でまず、これからの世界、 IT社会といった中で、求められる「頭のよさ」について述べられます。 ●後半では、実際にそれを身につけるための方法論が説かれるわけですが、 この中に出てくる「メタ認知」という概念は、非常に大切です。 「クリティカル・シンキング」等の方面に明るい人はご存知かもしれませんが、 これは自分を客観的に捉え、認知活動を上から見るような行動を指します。 ●ここに1つの石鹸があるとしましょう。これを自分が「石鹸だ」と認知できるのは 何故か?過去に似たものを見たからか。人から聞いたからか。本で見たからか。 単に石鹸が欲しいからそう思いたいのか。このように自分の知的機能を モニターすることを「メタ認知」と呼びます。 ●自分の知識が限定的なときや、感情が高まっているとき、または過去の成功経験に 囚われているとき、人は往々にして主観的な認知に陥りやすいもの。そこで、この 「メタ認知」ができるかどうかというのは、非常に重要なポイントとなるでしょう。 【突っ込んどく?】 ●「情報がたくさん入手可能になるほど、その分野についての概括的な知識や 理解が必要になる。」(p21) これは前半の「21世紀における頭の良さとは」 の部分で述べられていることです。 ●インターネットの普及により、我々個人がアクセスできる情報は、 専門的なもの、一般的なものを含め、膨大な量になりました。 では、もうパソコン一台ありさえすれば、知識を詰め込む必要ないのでしょうか? ●それは違いますね。情報量が増えれば増えるほど、それらを検索する知識、 カテゴライズする知識、比較検討する知識、などが益々必要になってきます。 情報さえあれば、なんとかなる!という方は、英語辞書持ち込み可能の慶應文学部、 もしくは六法全書持込可の司法試験を受けてみてください。 ●なんともならないはず(笑)単語がひけても、活用や文法が分からなければ使えない。 同じように計算機があったとしても、数学の問題を、公式などを用いて計算式に 落としこむ能力がなければ使えない。情報が氾濫する現代だからこそ、正確に情報を 利用できる知識が必要・・・ウーン、深く考えさせられますね。 オススメ度★★★☆☆ →・大人たち ・受験生 ・21世紀型「頭のよさ」を知りたい方 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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