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★「滔々としゃべっている人がすごいのではなく、
質問を出した人で場は支配されている」(p29) ★「自分の一方的な興味だけで聞く質問は、 相手にとって苦痛以外のなにものでもない」(p51) ★「自分自身がどういう人間か説明するより、 互いに好きなものを見せ合うほうが相手との接点を見出しやすい。」(p78) ★「劇的に変わった瞬間については、人は熱く語る。」(p102) 【サラっとく?】 ●「質問力」ってなんだ!?なにやら目をひくタイトルですね。 著者曰く「コミュニケーションの秘訣は<質問力>にあり」。 考えてみれば、会話というのは全て質問によって成り立っています。 ●ただ、その質問もなんとなくしているだけでは、いつまでたっても コミュニケーション能力は上達しません。来た玉を打ち返すだけの ラリーを続けていても、なかなかテニスが上達しないのと同じですね。 ●ではどうすりゃ上達するんだ?というと、それはこの「質問力」を意識すること。 どこに玉を打ち返すのか、相手のどんな返球が予想できるのか。 質問の1つ1つを意識することで、我々の「質問力」は確実に上昇するはず。 ●導入部で「質問力」の大切さとそのコンセプトを説明した後は、 座標軸を使って「質の高い質問とは何か」というのを明確化していきます。 これが秀逸の出来。脳に軸を刻みたいくらいです(笑) ●後半では、著名人の対談の中から、優れた質問を取り上げ解説しています。 手塚治、谷川俊太郎、河合隼雄ら対話名人に始まり、 吉本ばななや宇多田ヒカルなど、個性豊かな人物達が繰り広げる「質問」は どれも大変質が高く、「質問力」を高めるためのよい参考になります。 【突っ込んどく?】 ●「滔々と…人ではなく、質問を出した人で場は支配されている」(p29) 僕たちは往々にして、おもしろい話をする人だけに注目してしまいがちです。 「でも本当はそれを導き出した<質問>があったはず」そう著者は述べます。 ●これは飲み会や、ディスカッションで少し意識してみれば分かります。 持ちネタや、トーク力で滔々と話し続ける「表の支配者」がいる一方で、 いつもテーマを喚起している「裏の支配者」がいるものです。 ●考えてみると、質問者というのは楽器の奏者に似ています。 回答者の本質をえぐり、独自の音色が奏でられるかは奏者次第です。 楽器だって、自分にあった弾き方で綺麗な音色を立ててくれる奏者が好きなはず。 人も同じ。相手の心の鍵盤を鳴らす、そんな質問ができる人間になりたいですね ●「劇的に変わった瞬間については、人は熱く語る。」(p102) あなたの転機は何ですか? 具体的にはこういった質問が優れているということ。 これは「時間軸」を動かした質問ですね。 以前紹介した「物事をダイナミズムの中で捉える」を思い出して下さい。 (上から4つ目の●) ●コツとして「時間軸」と「空間軸」を利用するというものがありました。 「時間軸」を動かした質問(上の例)は相手の経験世界を掘り起こします。 そこで過去の苦労や転機が引き出せれば占めたもの。 ●「空間軸」を動かした質問は、相手の現在世界を広げる効果があります。 「家ではなにしてる?」「もしあなたが○○なら?」こういった質問。 視野を広めてくれる質問をしてくれる人って、付き合ってて楽しいですよね♪ オススメ度★★★★☆ →・社会人、就活生 ・短い会話で相手と深い関係を築きたい方 ・優れた人から情報を引き出したい方 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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