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ここ読め本本!!―レビュー&書評―

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2004年06月20日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
★「いい人間関係というのは、互いの偏愛やクセの結びつきによって起きる」(p6)

★「世界というものはその人の好きなもの、偏って愛しているものの集合体」(p10)
  
★「同じ人や同じ趣味を偏愛したりしていると、一気に距離が縮む」(p12)

★「1つでも共通の偏愛があれば、それで人間関係はうまくいく」(p83)


【サラっとく?】


●「偏愛」って何でしょうか。これは「偏って愛すること」です。

 流行っているから好きな歌、人気があるからよくいく店…こういったものは

 「偏愛」しているとはいえません。


●そうではなく、「その人が褒められると自分が褒められるより嬉しい!」

 「これが好きな人に悪い人はいない!」こう思えるものこそ、

 自分が心の底から好きなもの、「偏愛」するものだといえます。


●これらを1枚の紙に書き出し、マップ状にして表したものが「偏愛マップ」です。

 著者曰く、「史上最強のコミュニケーション・メソッド」。

 好きなものについて語るとき、人の目は最も輝く・・・だったら、これを

 コミュニケーションの支柱にしてしまえばいいじゃないか、という考えです。


●偏愛マップを用いたコミュニケーションはあらゆる場で効果を発揮するとの事。

 会議の前に…コメント力を磨くことで、クリエイティブネスを刺激できる。

 セミナーなどで…自己紹介に用いることで、一気にアイスブレイクできる。

 合コンや結婚式の2次会などで…共通の偏愛を見つけ、すぐに深い関係になれる。


●などなど。

 本書はわずか100ページ足らずで、1時間もあれば読み終えることができます。

 ぜひ1度、職場や合コンの場などで試してみてはいかがでしょうか。


【突っ込んどく?】


●なぜ、互いの偏愛を見せ合うことで、そこまで深いコミュニケーションが

 可能になるのでしょうか。もちろん、その1つの理由として

★「いい人間関係というのは、互いの偏愛やクセの結びつきによって起きる」(p6)
★「同じ人や同じ趣味を偏愛したりしていると、一気に距離が縮む」(p12)

 というのもあるでしょう。


●それまであまりよく思っていなかった人間が「自分と共通のモノを偏愛している」
 
 と分かった瞬間に素敵な人に思えてきた・・・などという経験は誰しもあるのでは?

 こういったものは、その種の典型例といえます。


●ただ、偏愛マップが深いコミュニケーションを可能にする最たる理由は

 他にあるのではないかと思います。なんだと思いますか?それはずばり

 「その人の個性が、1枚の紙でまざまざと見て取れること」。


●僕が思うに、「偏愛」っていうのは、その人の個性や人格を形成する

 パズルのようなもの。形や大きさはバラバラでも、その1つ1つが

 その人自身を形成する、大切なワン・ピースなんだと思います。


●だから偏愛マップを見ることで、その人の本質の部分が見えてくる・・・。

 それは決して、初対面でありがちな「お住まいは?」「ご職業は?」

 といった会話からは推し量れない。始めて会った人同士が、偏愛マップを見せて

 10分足らずで10年来の親友のようになってしまう、というのも頷けますね。



オススメ度★★★☆☆

→職場の雰囲気をよくしたい方

 合コンや飲み会を盛り上げたい方

 より絆を深めたい親子、カップル、仲間





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最終更新日  2004年06月20日 12時21分24秒
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