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ここ読め本本!!―レビュー&書評―

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2004年06月26日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
★「何事も<見る>のではなく<観る>ことを心がけよ!」(p68)

★「任務以上のことをその仕事から学ぶことは、絶対に可能である!」(p86)

★「自分というブランドを多面的に磨いていけば、 

 あなたという存在はますます輝きを増していくはずだ!」(p96)

★「<信じる者>と書いて<儲>かると読む。」(p109)


【サラっとく?】


●あなたは、「自分ブランド」を確立していますか?

 この「ブランド」とは決して、市場に氾濫する企画品のことではありません。

 そうではなく、これまで磨いてきた「武器」や、行動の軸となる「信念」、

 こういった自分にしかない強みが「自分ブランド」として表れるといいます。


●現代は「カルトコンシャス(熱狂的な意識)の時代」などといわれます。

 つまり、価値観が多様化している中、当たり障りのない商品は淘汰され

 強烈な個性がなければ、受け入れられない時代になったということ。

 本書が「自分ブランド」の大切さを主張するのもこれが背景にあります。


●曰く、自分のスタイルを周りの価値観に合わせたくとも、「こうあればいい」

 といい安全なスタイルそのものが見つからない…。

 そうであれば自分の「武器」や「信念」をもとにブランドを作りあげ、

 周りをそれにあわせてしまえばいいじゃないか!という考えです。


●著者自信、カリスマバイヤーとして「自分ブランド」を築き上げ、

 現在も「福助」代表取締役として活躍を続けています。経験談を踏まえた

 自分ブランドの「築き方」や「磨き方」は、混迷の21世紀を生き抜く

 ための、1つの道標となりそうです。


【突っ込んどく?】


●「何事も<見る>のではなく<観る>ことを心がけよ!」(p68)

 <見る>と<観る>の違いがお分かりですか?前者がただ「目に入る」

 のに対し、後者はより能動的に「観察する」の意味合いがでてきます。


●優れたアーティストといわれる人は、すべからくこの「観る」努力をしています。

 建築家であれば、ちょっと目に留まった建物でも、「なぜそれが気になったのか」

 を徹底的に考えるでしょう。音楽家であれば音、小説家であれば言葉、

 という具合に、彼らの持つ観察眼は、まことに鋭いものです。


●ただしこれは、なにもクリエイティブな職に限定するものではありません。

 例えば僕らも、気にかかる人に出会ったとき、「その人のどこが気にかかった

 んだろう?」と考えることで、そのいい部分を盗める可能性がグンと上がります。


●広告や記事であれば、目に留まった理由を推測することで、自分と社会に

 対する理解が一層深まります。ちなみに名探偵ホームズも、これに関連して

 次のようなことを言っています。「君はただ眼で見るだけで、

 観察ということをしない。見るのと観察するのでは大違いなんだぜ。」


●英語でいうならば「Hear」ではなく「Listen」を、

「See」ではなく「Look」をする努力、これを常に怠らないようにしたいものです。



オススメ度★★★★★満点!

→・「自分ブランド」を作り上げたい方

 ・強固な組織を作り上げたい方

 ・いつまでも「志」を忘れないでいたい方





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最終更新日  2004年06月29日 01時13分50秒
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