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★「互いに重ならず、すべてを網羅する」(p23)
★「その問題は本当に解決すべき問題なのか。」(p38) ★「手に握っているのがハンマーだけだったら、 問題という問題がぜんぶ釘に見えるだろう。」(p44) ★「今日学んだ最も大事な三つのことはなんだろう?」(p77) ★「いつも一人ですべてをするのは不可能だ。」(p79) 【サラっとく?】 ●マッキンゼー・アンド・カンパニーというのは、おそらく世界で最も有名な 戦略コンサルティング会社。全世界に70以上の支社を広げ、米「フォーチュン」 トップ100の大企業や、連邦政府省庁といった「超」大手顧客を抱えています。 そう、まさに泣く子も黙る、国際ビジネス界の「一流ブランド」なのです。 ●かつて東京都知事に立候補した大前研一、アメリカンエキスプレス社長の ハーヴェイ・ゴラブ、「エクセレント・カンパニー」のトム・ピーターズ… こういった著名な「卒業生」を数多く輩出しながらも、そのマッキンゼーの 仕事や組織といったものは、これまで謎のヴェールに包まれていました。 ●多くの社員・元社員にインタビューしつつ、それを始めて明らかにした、 という点で、本書は画期的な作品といえます。その中でも根幹を占めるのが タイトルにもある、彼らマッキンゼー人の「仕事術」について。 ●「問題解決能力」という言葉を最近よく聞きますが、その出所はこのマッキンゼー。 実際の解決手法は、大まかに分けると(1)ビジネス問題の捉え方 (2)その問題の解決法 (3)得られた解決法の売り込み方 の3段階。 ●こう分けて考えると非常にわかりやすいですね。料理でも(1)材料の調達法 (2)実際の調理方法 (3)盛り付け・提供方法 と3段階に分けられますね。 蜘蛛の巣がごとく複雑な問題に対しても、こういったプロセスを焦らず、 冷静に追うことができることこそ、マッキンゼー人の真の強みなのかもしれません。 【突っ込んどく?】 ●「手に握っているのがハンマーだけだったら、問題という問題がぜんぶ釘に 見えるだろう。」(p44) あなたが取り組もうとしている問題は、本当に 「釘」でしょうか? 実際は観賞用のミニ東京タワーかもしれないし、 ひょっとしたら食べられるチョコレートかもしれない…。 ●しかし、分析手法が「ハンマー」のみならば、必然的にそれを打ち付けるしか、 解決方法はなくなるわけです。私達は往々にして、このように 「たった1つのツールで全ての問題に取り組む」という愚を犯しがちです。 ●これは日常生活においても同じ。頭に携えるツーツをほんの少し増やすだけで より広い視野と充実した経験が得られるものです。典型的なものは広告でしょう。 あれを単なる「宣伝ツール」としてしか見ない人にとっては、電車の中吊りや、 道中のティッシュ配りなど、日々の「雑音」に過ぎないでしょう。 ●ところが、「人を惹き付けるコピーは何か」と考えているような人にとっては どうでしょうか。「学習ツール」という枠組みを頭に携えているだけで、 街中の広告すべて、その人にとっての「教科書」となりえるわけです。 ●さらに、「広告からなにかしらのインスピレーションを得よう」と考えている人 にとっては?「発想ツール」という枠組みで、広告を見られるこの人にとって、 電車の車両などはさながら、アイデアに溢れた「宝箱」といったところでしょう。 オススメ度★★☆☆☆ →・マッキンゼー自体に興味がある方 ・問題解決の手法を参考にしたい方 ・思考の「ツール」を増やしたい方 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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