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★「私は、事業を立ち上げようとする人はみんな3重人格者だと思っている。」(p27)
★「起業の目的は、仕事から解放されて、他の人達のために仕事を つくりだしてあげることなんだよ。」(p50) ★「あなたの事業はあなたの人生ではない。」(p129) ★「多くの起業家は、スモールビジネスを通して世界を変えようという 高い志をもちながらも、自分だけは変わろうとしないのである。」(p239) 【サラっとく?】 ●アメリカでは、毎年100万人以上が会社を立ち上げているといいます。 では、その中で1年後も存在している会社はどれくらいあると思いますか? 「60%」。なんと4割の会社が発足後1年足らずで消滅しているのです。 さらに、5年後も存在している会社はわずか20%! とのことです。 ●起業ノウハウや成功法則を述べた本はたくさん存在するのに、 どうして同じような失敗が繰り返されているのか?それは、そういった類の本が、 「勝てば官軍」的な自伝だったり、現場を経験したことのない、 頭でっかちのコンサルが書いたものだったりするからです。 ●本書の著者は自ら会社を創設し、20年間に渡りなんと2万5千社以上の スモールビジネスをみてきたといいます。その経験から打ち出される理論には どれも息を呑むばかり。米国「Inc.」誌が行なったアンケートでも、あの「7つの習慣」 や「ビジョナリー・カンパニー」を押さえ、ビジネス書の第1位に選ばれています。 ●また本書は「いかに、自分がいなくても会社が回るシステムを作るか」 「自分が事業に奉仕するのではなく、事業に奉仕させるためにはどうしたらいいのか」 といった思想のもとで書かれています。そのため、ルーチンワークを毎日こなしたい方 にはお奨めできません。仕事から解放され、真の自由を手に入れたい方へ。 【突っ込んどく?】 ●「私は、事業を立ち上げようとする人はみんな3重人格者だと思っている。」(p27) これ、本当に目からウロコでした。具体的に人格の中身は「起業家」、「管理者」、 「職人」の3つ。「起業家」は変化を好み、チャンスを常に探す、未来に生きる人。 ●この「起業家」の人格がチャンスを見つけ、最高潮に達したときに、多くの人は 会社を興すのでしょう。次に「管理者」。これは起業家とは正反対で、変化を嫌い、 問題点を常に探す、過去に生きる人。事業がある程度成長し、手におえなくなると、 この「管理者」が、次々と変化を持ち込む「起業家」に対し、静かな反乱を起こす。 ●そして、この「起業家」と「管理者」が争っているうち、最終的に経営者の中で 「職人」の人格が主導権を握るようになります。著者の経験上、70%以上の経営者は、 この「職人」タイプに陥っているとのこと。こうなると、毎日の仕事をこなすばかり になり、会社に勤めているのと変わらなくなってしまいます。(職人は現在を生きる) ●違いは「社長」に奉仕するか、「事業」に奉仕するか、だけですね。そうではなく、 事業に奉仕「させる」には、この3つの人格のバランスを取らなければいけません。 そのためには本書で、この3つの人格について、より深い理解を得てください。 ●こうやって指摘されると、自分の多面性に気付き、それを利用しやすくなります。 料理なんかでも、調味料に何が使われているかわからなければ、改良のしようも ありませんね。何がまずいのかも分からない。でもそれが、醤油と砂糖とみりん、 って分かれば、どれを増やして、どれを減らすべきかは、自ずとわかってくるもの。 ●さて、「あなた」の調味料のバランスは大丈夫ですか? オススメ度★★★★★満点! →・起業家、起業志望者 ・夢やビジョンを具体化したい方 ・メタ認知(自己の客観視)に磨きをかけたい方 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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