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★「今日の目標は明日のマンネリなんだよ」(p39)
★「世の中は、きみの目標が達せされるまで、じーっと待っていたりしない」(p73) ★「彼らはね、他人を凌駕する人材になろうとしているけど、 それを他人と同じような人間になることで達成しようとしているんだ。」(p80) ★「完璧とは、ダメになる過程の第一段階」(p88) ★「試してみることに失敗はない」(p88) 【サラっとく?】 ●「仕事は、楽しいかね?」思わず、ドキっした方が多いのではないでしょうか。 冒頭で主人公の前に現れた老人は、こう投げかけた後、「スタグフレーション」 という言葉の説明をします。経済学の用語で、「景気停滞」と「インフレーション」 の同時進行、という本来ありえないはずの現象を表しています。 ●そこで老人は、この<本来ありえないはずの「同時進行」>が、現代を生きる 労働者の間にも発生している、と付け加えます。何かというと、それは「退屈」 と「不安」。現代人は楽しくもない仕事をしながら、かつそれを失うのを恐れる、 という「職業的スタグフレーション」に陥っているということ。 ●こういった状況から抜け出すためにはどうすればいいのか。 その秘訣が物語形式で、老人の口から淡々と語られます。 最も根底にあるのが「試してみることに失敗はない」という概念。 ●これは僕がいつも口にする言葉ですが、 「人間は成功と失敗の両方から<学>べる唯一の種族である。」 犬は成功して餌をもらったり、撫でられることでしか学べない。 でも人間は試してみて、例えそれが失敗とわかっても、同じ場所に戻ることはない。 ●本書は物語形式で非常に読みやすい上、 軽いコーチングのような形式になっています。 老人との対話を繰り返すうち、「職業的スタグフレーション」から 抜け出すための、糸口が掴めるかもしれませんよ。 【突っ込んどく?】 ●「今日の目標は明日のマンネリなんだよ」(p39) この言葉。久しぶりに脳天から雷が落ちたような気分でした。 これまで「目標管理主義」に陥っていた僕の価値観を、見事に破壊したんです。 ●大抵の人はマンネリ化した生活から抜け出すために目標を立てる。 でも今日立てた目標というのは、すなわち明日のマンネリに繋がる。 そもそも、本書でも述べられているように「世の中は、きみの目標が 達せされるまで、じーっと待っていたりしない」んです。 ●もし、頑なに目標を掲げ続けていたら、松下幸之助は自転車屋さんに、 エリツィン元大統領は建築工事の現場監督に、なっていたかもしれません。 変わり続ける世の中で、変わらない目標を持ち続けるというのは、 すなわち時代遅れになる、ということでしかありません。 ●そもそも我々の祖先が、「木から陸上に降りる」という目標しか 持っていなかったら、今でも僕らは4本足で歩いているかもしれません。 その意味で、本書に登場する老人がもつ唯一の目標「毎日変わり続ける」 というのは、最も堅実かつ理想的な目標といえそうです。 オススメ度★★★★★満点! →・目標管理主義者 ・現状に満足しちゃってる方 ・職業的「スタグフレーション」に陥ってる方 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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