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★「ビジネスの現場では1つの具体的結論が100の評論に優る」(p33)
★「いちばんよく見えて気になるのが競合の動きであり、いちばん不安や不満を持つ のが自社の業績だろう。そしていちばん遠く見落としがちなのが市場の動きだ。」(p50) ★「ビジネスで重要なのは<わかること>を<できること>に移行させること」(p113) ★「情報収集の基本は、欲しい情報が大事な情報、価値のある情報であり、 かつ世の中に存在しない情報は自分で作る、というスタンスで臨むべきだ。」(p176) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【本日のブックレビュー】 ~名著の紹介~ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『問題解決プロフェッショナル「思考と技術」』 齋藤嘉則 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ●ポジメン、ロジシン、パラテン…何のことかわかりますか?呪文じゃありませんよ。 これは「ポジティブ・メンタリティー」「ロジカル・シンキング」「パラダイム転換」 のことで、著者はマッキンゼー時代にこの3つを行動規範にしていたといいます。 ●中でも本書『問題解決プロフェッショナル』は「ロジカル・シンキング」に焦点を 当てて書かれた本です。「論理的思考」などと聞くとそれだけで、型にはまった堅苦し そうなイメージを浮かべる方もいますが、本書はその類のものとは一線を隔します。 ●そもそも既存の枠組みがいたるところで崩壊する「パラダイム・カタストロフィー」 の時代にあっては、ひとつの枠組みを押し通すほど愚かなことはありません。 かといって矢継ぎ早にパラダイムが興亡する中で、いちいち新しい枠組みを学んだり、 それに合わせたりしていたら、たまったもんじゃない…。 ●だったら自分でその枠組みを作ってしまえばいいじゃないか。そこで本書は 「MECE」や「ロジックツリー」といった武器を手に、自らその「枠組み」を提案 する方法を教えます。学んでみると「ロジカルシンキング」というのは、意識して いないだけで、実際は誰もが頭のなかでやっていることだとわかります。 ●しかしそれを「型」として意識しているのと、していないのでは大きな違いが あります。テニスや野球のフォームと同じですね。はじめは少し窮屈に感じる かもしれませんが、慣れた頃には必ずや大きな成長を遂げていることでしょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【本日の<ここ読め!>】 ~名文の掘り下げ~ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ★「情報収集の基本は、欲しい情報が大事な情報、価値のある情報であり、 かつ世の中に存在しない情報は自分で作る、というスタンスで臨むべきだ。」(p176) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ●昔、ある会社に新規事業を提案したことがありました。そのときにメンターから 教わったのが本書にもある「仮説思考」の大切さ。今の時代、情報なんて集めよう と思えばいくらでも集まります。でも「仮説」がなければ情報は無意味に等しい。 ●僕が提案したのはサプリメントの販売でした。事業企画なんて始めての僕は、 ひたすらデータ収集に明け暮れ「サプリメントの市場規模は1兆円」、「一番人気の サプリはビタミンC」などと、情報を集めるだけで満足してしまっていた…。 ●今思えば、その様に「仮説」なしに集めただけの情報には、ほとんど意味がなかった と思います。そんなものはインターネットに繋げばすぐ分かる事だし、そもそも変化 の激しい現代において、それが明日も正しい情報とは限りません。 ●大事なのは「仮説」を持ち、そこから必要な情報を集めること。抜粋文にもあるように、 もしそこで見つからなければ「自分で作る」くらいの姿勢が必要だと思います。 たとえば「ネットでのアガリスク(老化防止サプリ)販売が有望」という仮説を立てる。 ●そこから「サプリ市場は1兆円。オンラインショッピング利用者が30%として3千億円。 現在アガリスク購入者は全体の7%だが、団塊の世代が定年し健康に気を使い始めると、 将来購入者は全体の10%近くになるだろう。見込まれる市場規模は300億円相当である」 あとはこれを裏付ける情報を探すだけ。これはもはや立派な「仮説思考」といえますね。 ●情報は収集することにではなく、活用することに意味があります。 どれだけ素晴らしい料財を集めてきたところで、調理されなければ意味がない。 時がたつとともに鮮度は衰え、しまいには食べる事すらできなくなるでしょう。 「仮説」というレシピの元に、正しい情報の使い方を心がけていきたいものです。 □■エッセンス■□ 「情報収集の基本は、欲しい情報が大事な情報、価値のある情報であり、 かつ世の中に存在しない情報は自分で作る、というスタンスで臨むべきだ」(p176) ▼あなたは単なる「情報収集マニア」で終わっていませんか? □■今日の紹介書籍■□ 『問題解決プロフェッショナル「思考と技術』 齋藤嘉則 オススメ度★★★★☆ ⇒・論理的思考を身につけたい方 ・新規事業を考えている方 ・情報の「取り扱い説明書」を手に入れたい方 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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