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★「人間の頭の中では、整理されスキッとしたものは読み過ごすという回路がある」(p93)
★「周囲の人の+エネルギーを集めようと思ったら、自分の-部分を出すこと。」(p94) ★「数々の勘違いやら失敗から紡がれて出てきた 個人のつぶやきであるからこそ、聞けるのではないですか?」(p164) ★「最近“語るべき失敗”をしていないなあと思う人は、 “語るに足る失敗”をするところから、まず始めましょう。」(p164) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【本日のブックレビュー】 ~名著の紹介~ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『自分「プレゼン」術』 藤原和博 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ●「プレゼンテーションは、弱い人間が、自分を武装する手段だ。」 本書を読んでいると、著者・藤原氏の「プレゼン」というものに対する真摯な思いが、 ひしひしと伝わってきます。彼自身、金も権力もない1人の弱い人間だったからこそ ここで述べているような『自分「プレゼン」術』を身に付けてこられたのでしょう。 ●本書はいわゆる電通や博報堂に代表される「華やか」なプレゼン技術を述べたもの ではありません。自己紹介の方法に始まり、名刺や企画書の作り方、Eメールの コツなど…むしろ本書で解説されている「自己プレゼン術」は一見すると「地味」 に写るかもわかりません。 ●しかしビジネスの現場において印象に残るのは、どちらかというと前者のような 華やかなプレゼンテーションよりも、後者のような地味な「自己プレゼン」なの ではないでしょうか。奇抜な発想や趣向で彩られたプレゼンよりも、裏に手書きで メッセージが書かれた温かい名刺の方が、いつまでも心に残るのではないでしょうか。 ●昔のように「男は沈黙を金」とし「女は3歩下がって控える」を美徳とする時代は 終わりを告げました。個々の価値観が多様化していく今日、このような「自己プレ ゼン」で差別化を図らなければ個性は埋没してしまうでしょう。どう自分を表現し 社会と関わっていくか…そんな問題意識をもつ全ての方にお薦めしたい1冊です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【本日の<ここ読め!>】 ~名文の掘り下げ~ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ★「周囲の人の+エネルギーを集めようと思ったら、自分の-部分を出すこと。」(p94) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ●著者曰く「マイナスイオンの法則」。自身が講演をした経験などをもとに、 「自分のプラス面や自慢話を機関銃のごとく語るより、過去の失敗や挫折経験 をもとに“つぶやく”方が、周囲の人はプラスエネルギーを注いでくれる。」 これは少なからず、読者の皆さんも経験したことがあるのではないでしょうか。 ●例えば面接において、過去の華々しい経歴や成功体験を滔々と語る人よりも、 自分のコンプレックスや失敗経験を素直に受け止め、それを学びとして伝えることの 出来る人のほうが、なぜかウケがよかったりしませんか。 ●合コンなどでも、自分の凄さや恋愛経験の豊富さをつらつらと語る人よりも、 自分の欠点や過去の失恋話をサラッと話せる人のほうが何故か魅力的に見えませんか。 ●現代人はありきたりのサクセスストーリーや自慢話には完全に飽きてしまっています。 面接官が1日何十人という人の自慢話に付き合わされているか?合コンの相手が、 これまで何十通りという恋愛話を聞かされてきたか?相手の立場を考慮できれば、 「機関銃のごとくプラスイオンを放射する」ことの愚は避けられるはずです。 ●老子曰く「江海の能く百谷の王たる所以の者は、 其の善く之に下るを以ての故に 能く百谷の王たり」(海が川より偉大なのは、川より低い所に身を置くからだ) 元来は諸侯の心構えを説いた詩ですが、僕ら1人1人にも当てはまる気がします。 周囲の+エネルギーが絶えず流れ込む…そんな低き姿勢を忘れずにいたいものです。 □■エッセンス■□ 「周囲の人の+エネルギーを集めようと思ったら、自分の-部分を出すこと。」(p94) ▼あなたは「マイナスイオンの法則」を実践できていますか? □■今日の紹介書籍■□ 『自分「プレゼン」術』 藤原和博 オススメ度★★★☆☆ →・印象深い人間になりたい方 ・第一印象を改善したい方 ・「マイナスイオンの法則」を身に付けたい方 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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