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ここ読め本本!!―レビュー&書評―

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2004年12月24日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
★「一番大きくなる会社は、一番小さく考えられる会社なのです。」(p48)

★「君たちの【時間】と【お金】のやり取りを絶対にしてはいけない」(p93)

★「私だからできる」は二流だと考えています。一流とは、できる理由の最大公約数
  を抽出して、それを「誰にでもできる」ような法にまとめられること」(p110)

★「期待することによって、期待された者が、期待にこたえられるようになる」(p127)

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        【本日のブックレビュー】 ~名著の紹介~
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       『「ありがとう」の伝説が始まる時』 渡邉美樹
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●ビジネスマンとして、経営者として、一児の親として、また一人の人間として、

 この「渡邉美樹」という人物は知っておいて損はないでしょう。「和民」「和み亭」、

 「ゴハン」など計430の店舗を展開している「飲食業界の雄」です。


●各界で「人格者」の呼び名が高い同士ですが、その著作である本書も非常に

 道徳性に富んだ仕上がりを見せています。流行の戦略本や自己啓発本にあるように

 奇をてらった表現や特別な言葉を使っているわけでもない…それでも本書に書かれた

 1文1文は僕らの心を優しく締め上げ「ありがとう」の気持ちを彷彿させるのです。


●「夢は達成することに意義があるのではなく、その過程で自分の人格を磨き、

 たくさんの「ありがとう」を集めることに意義がある。」僕が大好きな美樹氏の

 言葉ですが、まさにここに彼の「人格者」たろうとする原点があるように思えます。


●他にも「仕事と思うな、人生と思え」「鈍くさい人間になれ」「地上の星になれ」…

 など、元気と勇気を与えてくれるメッセージが盛り沢山。本書は美樹氏が和民の社員

 に送った手紙やビデオレターを編集したものです。自己の人格を磨き、自分だけの

 「ありがとうの伝説」を始めたい…そんなあなたにお薦めの1冊。


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   【本日の<ここ読め!>】 ~名文の掘り下げ~
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 ★「期待することによって、期待された者が、期待にこたえられるようになる」(p127)
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●「ピグマリオン効果」というのを聞いたことがあるでしょうか?

 あるアメリカの小学校で、ランダムで選んだ子供たち数人にある種の「期待」を

 かけて1年間教育するという実験がされました。その結果「期待」をかけられた

 子供たちはそうでなかった子供たちに比べ明らかに成績が上がっていたとのこと。


●これより「人は相手から期待されるとそれにこたえる」という現象のことを

 「ピグマリオン効果」と呼んでいます。子供時代から「おまえはやればできる子

 だから」とか「おまえは絶対大物になる」と繰り返し聞かされて、本当に偉業を

 達成したり、大物になってしまった…なんていうのがまさにこの典型でしょう。


●この「ピグマリオン効果」はもちろんビジネスの現場においても当てはまります。

 しかし実際、自分の子供には親馬鹿ともいえるほどの期待をかけられるのに、

 自社の社員や部下にひとかけらの「期待」もかけられない人のいかに多いことか。

 ボーナスや賃金制度を見直す前に、この「期待」の効果を再確認すべきでしょう。


●ただ過度の期待は、時としてプレッシャーにも成り得ることを忘れてはいけません。

 特に幼児はあまりに自分とかけ離れた誉め方や期待をされると、そのギャップに

 耐え切れず暴行に走ったり、自分を貶めることがあるといいます。「ちょっとだけ背伸

 びをさせる期待」…これがピグマリオン効果を発動させる鍵なのかもしれませんね。




□■エッセンス■□

・「期待することによって、期待された者が、期待にこたえられるようになる」(p127)

▼あなたは部下や子供に「ちょっとだけ背伸びをさせる期待」をしていますか?


□■今日の紹介書籍■□

『「ありがとう」の伝説が始まる時』 渡邉美樹

『「ありがとう」の伝説が始まる時』

オススメ度★★★★★満点!

→・飲食業界に携わる方
  ・居食屋「和民」の源泉に触れたい方
  ・常に感謝の心を持って毎日を過ごしたい方





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最終更新日  2004年12月29日 17時38分16秒
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