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南九州市知覧町郡にある、『ホタル館富屋食堂』
年中無休で、開館は10時~17時。 入館料は大人500円、小中学生300円。 富屋食堂を完全復元したものだそうです。 入口脇に置かれた招き猫も、時代を感じます。 特攻隊員たちのために使用された手動ミシンなど、 当時の生活を想像させるものも展示されていました。 展示されている衣類の保存状態がとてもよく、 特攻隊員たちへの愛情をそこからも感じました。 特攻隊員たちの直筆の遺書や日記なども展示されていて、 より特攻隊員たちの心情を感じることができました。 在日朝鮮人で、特攻隊員となった方の写真なども展示。 それを眺めていると、伝わってくるものがありました。 「この方は、嫌々特攻隊員になったのではない。 日本が大好きで、日本を守るために特攻隊員になった。 今の平和な私たちの価値観で、 当時の人々の気持ちを決めつけてはいけない…」 写真であっても、そのまなざしでわかります。 それを感じ取れずに、間違った解釈をしてる方が 多いのがとても残念だと思いました。 鳥濱トメさんが、隊員たちのお世話だけでなく、 家族との間で、隊員が亡くなった後も 尽力を尽くしていたことがわかり、 トメさんの懐の深さを強く感じました。 各国の遺骨収集記録が掲載された本が、 置いてありました。 「岸田首相はロシア大使を日本から追い出し、 ロシアから日本は敵国認定されてしまった… ということは、 ロシアには遺骨収集に行けなくなったのでは?」 そう思い、ロシアに行った時の記録を読んでみました。 すると、とても意外なことが書かれていました… 「ロシアは卑怯で残忍な国」 保守言論人の多くが、訴えます。 戦後ロシアが日本にやったことを持ち出して。 遺骨収取に行った人たちも、 少なからずそのような気持ちを抱いていたようです。 ところが協力してくれたロシア人やロシア兵たちは、 みな一様にすごく親切に対応してくれたそうです。 そして参加した遺族たちはみな、 ロシア人と互いに笑顔で接していたそうです。 そこには憎しみなどなく、 平和な時間が流れていたのです。 しかし今、それができない状態なってしまった… それが本当に残念だと思いました。 真の『国際交流』が実現していたというのに… 鳥濱トメさんのことを記した本を、買いました。 著者は、トメさんのお孫さんです。 トメさんが戦後、 進駐軍の若い兵士さんからも慕われていたことや、 戦災孤児を引き取り、家族として過ごしたこと、 石原慎太郎さんが運輸大臣だった頃の、 トメさんとの出会いも書かれています。 「この本を読むことで、元々日本人が持っている、 今や失われそうになっている 日本人らしさとは何かがわかるのでは?」 この本を見て、直感的に感じました。 とにかく「言動」でなく「行動」から学ぶ。 それが今、人々に求められてることだと思います。 「冨屋食堂」で、とてもいい本に出会えました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.06.13 19:41:24
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