カテゴリ:政治
原口一博チャンネル
『第23回日本の未来を創る勉強会 「消費税の本質を知る」講師安藤裕先生』の続き。 新潮社「フィーサイト」の2024年1月11日の記事に、 財務省OBの小黒一正氏が執筆された記事がある。 「第2法人税」の性質を持つ消費税 そこに書かれている説明は、正しい。 法人税と消費税は、課税ベースが若干異なるだけで、 本質的には似た課税方法。 ・法人税の課税ベース 売上-(原材料費+人件費) ・消費税の課税ベース 売上-原材料費 これに各々の税率をかけて、税額を算出するという考え方。 大蔵省(現財務省)では、消費税導入時から、 消費税を「第2法人税」と呼んでいました。 法人税も消費税も、 事業者が税務当局に納付する仕組み であるという点で、類似性があります。 安藤氏 「財務省も、この説明をするべきです」 では「法人税」と「消費税」の違いを見ていきましょう。 「法人税」 ・利益に対してのみ課税されます。 ・利益がゼロ・赤字なら、法人税はゼロです。 「消費税」 ・利益とインボイスにない経費が課税対象と、 課税対象が広い税金であることが消費税の本質。 そのため「第2法人税」と呼ばれていたのです。 ※インボイスにない経費とは、 主に人件費や免税事業者への支出。 「法人税」との大きな違いは、 利益ゼロ・赤字であっても 消費税は必ず払わなければいけない。 ・利益がゼロであっても、 インボイスのない経費に、消費税が課税される。 ・赤字の場合も、 インボイスのない経費から赤字を差し引いた金額が、 消費税の課税対象となる。 赤字で、消費税が払えるわけがない! 消費税の滞納が多いのは、当たり前です。 払ったら、生活できません。 ところがこれに対して国民の間からは、 「こんな税金払えるわけない」 との声が上がってこない。 それはみんながファンタジーの世界で、 (赤字業者はいない、みんなが幸せな世界~) 消費税を取られていて、 「私たちから預かってる消費税を 払えないなんておかしい!」 そう言って、事業者を責めているのです。 しかしこれは違います。 「赤字の所に消費税を支払えなんて、 無理に決まってる」 本来ならそうなるべき議論がそうならず、 国民が滞納業者を責めている。 (責めるべきはこんな仕組みを作った財務省) この消費税の誤解を解かないと、 日本でまともな中小業者はできないし、 経済をまともにすることはできない… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.01.28 18:00:35
[政治] カテゴリの最新記事
|
|