カテゴリ:政治
1月31日「そうきチャンネル」
『イスラエル ジェ○○イド認定 どうするネタニヤフ?』 そうきチャンネルでは、先の動画 『イスラエル・ハマス戦争終結間近?舞台は国際司法裁判所に』(24.004.) で、南アフリカが 「イスラエルでのガザの大規模な民間人殺害は、ジェノサイドである」 と訴えたことをお話しました。 あまりにガザでの民間人の死者が多く、 インフラ施設破壊状況に憤った南アフリカが、 昨年12月29日、国際司法裁判所に訴えました。 その訴えは受理した国際司法裁判所は、 1月11日に南アフリカ、1月12日にイスラエルの口頭弁論を求めました。 そして1月27日、イスラエルの行為はジェノサイドであるとして、 そうした行為の停止をイスラエルに命じましたが、 あくまでも暫定命令です。 17名のパネルで、15対2の圧倒的多数の判断でした。 現在の国際司法裁判所議長は、米国女性法律家で オバマ政権時代国務省法律顧問だった、ジョアン・ドノヒュー。 国際司法裁判所の判事の建前としては、 出身国の意向とは独立した判断をすることとなってます。 しかし舞台裏では、イスラエルを全面支援する 米国国務省の強い圧力があったに違いありません。 実際ブリンケン国務長官は、 南アフリカによる提訴に激しく反発していました。 彼はガザの住民の90%が餓死の危機にあることを認めながら、 「南アフリカの主張は、無価値(meritless)である」 とまで言い切りました。 しかし国務省出身のドノヒューも、 米国・イスラエルをかばうことはできませんでした。 イスラエルは、このように主張していました。 「ハマスのテロ攻撃が全ての悪の根源で、 イスラエルは国家生存のため戦いを続けてる」 要するに「自衛戦争なので、ガザ民間人の犠牲は仕方がない」 とイスラエルは言い切ったのです。 ドノヒューら15人の判事が、 「ガザではジェノサイドが現在進行形で起きている」と 判断せざるを得なかった大きな理由は、 イスラエル高官の心無い発言があまりに多かったからです。 そうした事例は南アフリカが提出した文書にびっしりと書き込まれ、 イスラエル高官によるジェノサイドをあおったり容認する発言は、 500以上にのぼるとされています。 ドノヒューは暫定命令の理由説明で、具体的に説明しています。 例えばイスラエル防衛大臣ヨアフ・ギャランの言葉。 彼の発言を報じたHuffPostの記事の見出しは、 『イスラエル防衛大臣、「ガザ侵攻は、 人間の顔をした野獣との戦いである」と語る』 問題発言は、イスラエル防衛大臣だけでばありません。 イスラエル大統領イツハク・ヘルツォもひどい発言をしてます。 「(ハマスの)テロ攻撃の責任は、彼ら全体にある」 つまりガザ住民全てが、ハマスの行為に責任を持つべきで、 民間人に死者が出ても仕方がないと言い放ったのです。 他にも同様の発言がたくさんありますが、ここで止めておきます。 こうした発言に加え、実際に多数の民間人、国連職員、 ジャーナリストが犠牲になってる事実を確認した国際司法裁判所は、 ジェノサイド行為の即時中止を決定するしかなかったのです。 しかし国際司法裁判所は、一つの逃げをうちました。 国連が求め、米国が拒否権を使い奪ってる 即時停戦まで踏み込まなかったのです。 つまり「戦いの継続は認めるが、 ジェノサイドに当たる行為は止めよ。」 までに留めたのです。 予想されたこととは言え、私にはこれが残念でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.02.02 18:28:31
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